『スキップ・ビート!』ついに50巻へ…連載開始から20年以上、 老若男女問わず愛され続ける理由とは?

マンガ

公開日:2024/3/19

スキップ・ビート!
スキップ・ビート!』50巻(仲村佳樹/白泉社)

 20年以上にわたり、『花とゆめ』で連載されてきた少女マンガ『スキップ・ビート!』。その記念すべき最新50巻が、2024年3月19日(火)に発売される。

 同作は、『ハチミツとクローバー』や『学園アリス』などの人気作と同じ2002年に連載をスタートした。それからおよそ6年の時を経て、2008年にアニメ化を果たし、翌2009年にはそのTVアニメをゲーム化したPS2用ソフトが発売。

 少女マンガでありながら老若男女楽しめる作品として長年愛され続けており、SNS上でも「読めば読むほど引き込まれる」「20年以上も根強い人気なのも頷ける面白さ」「今まで読んだマンガのなかでも最高レベル」「男だけど普通にハマった。性別問わず楽しめる作品だと思う」といった声が相次いでいた。

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 物語の主人公は、高校にも行かず、お洒落もせず、日々バイトに明け暮れる少女・最上キョーコ。彼女が熱心にバイトに励む理由はただひとつ――同じマンションで暮らしている幼馴染でロックミュージシャンの不破尚を養うためだ。

 尚は幼い頃から芸能人になりたいという夢を抱いており、そんな彼を支えるべくキョーコは誘われるがままに上京。他の誰でもない自分を選んでくれたのだと喜び、今日まで献身的に支え続けてきたのだが、ある日、尚にとって自分は単なる家政婦代わりでしかなかったことを知ってしまう。

 無情にも別れを告げられ、失意のどん底に追いやられたキョーコは、尚に復讐するために芸能界入りを決意。動機こそ不純だったが、やがて演技の面白さに気づき、俳優としても人間的にも少しずつ成長していく。

 見どころとなるのは、キョーコと同じ芸能事務所に所属する人気俳優・敦賀蓮との関係性。出会ってすぐの頃は何かと折りが合わなかったふたりだが、蓮の演技魂に魅了されたキョーコは、いつしか尊敬すべき俳優として彼の背中を追いかけ始める。

 そして蓮の気持ちもいつしかキョーコに向き始め、ことあるごとにアプローチをかけるのだが、超がつくほど鈍感なキョーコはその好意に気づかず…。2023年3月発売のコミックス49巻でも、いまだに“苗字呼び”をしているほどたどたどしい距離感が描かれていた。

 そんななか発売された最新50巻では、俳優として大幅な飛躍を遂げたキョーコが、日米合作の撮影に向けて模擬演習を行う。しかしその最中に蓮から意外な言葉が発せられ、ふたりの関係に何やら新展開が起きるようだ。

 また今回の50巻発売を記念して、各書店では紙版コミック特典を配布。先着で描き下ろしモノクロイラストペーパーがプレゼントされるほか、アニメイト、くまざわ書店、紀伊國屋書店、三省堂書店、メロンブックスでは、それぞれ異なるイラストカードが用意されているという。

 連載開始から早二十数年、ついに50巻に突入した『スキップ・ビート!』。一度読むのをやめてしまった人も、この機会に物語を読み返してみてはいかがだろうか。

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