アベノミクス効果、本当に感じてる…? 貧困時代を生き抜くお金の使い方

マネー

2013/8/5

 2014年4月に、5%から8%に引き上げられる予定の消費税。今回の増税でますます消費が冷え込むことも予想されるし、一般人の感覚として「アベノミクス効果で景気回復してきたよね」という声はあまり聞こえてこない。

 最近は、テレビでも「ボンビーガール」が放送されるなど、貧しい暮らしをする若者が話題だ。6畳一間・風呂なしアパートの片隅で、毎食もやしをつつく涙ぐましい女子も。中には、ネットで奢ってくれる男子を捕まえ、食費を浮かせている強者もいる…。このさき私たちの暮らしは本当に豊かになるのか? 漠然と不安を抱えている人がほとんどだろう。

 国立社会保障・人口問題研究所によると、20~64歳の単身女性の3人に1人は手取り125万円以下。つまり“貧困状態”にあるという。若い女性が生活保護レベルにあるという衝撃的な数字だが、決して他人事ではない。

 『「貧困女子」時代をかしこく生きる6つのレッスン 単身女性の3人に1人 手取り-家賃=8万5000円未満』(角川書店)の著者・花輪陽子氏によると、所得から家賃を引いた額が8万5000円を切ってしまう女子は「貧困女子」に該当するとのこと。また、今は収入がある人も、リストラや派遣切りなどでいつ自分も貧困層に転落してもおかしくない。

 

 この本では、夫婦同時に失業、リボ払いで多額の借金を抱えるという“どん底”を経験した著者が、かしこいお金の使い方を提案している。もしものときに備えて、貧困女子はまず何をすべきなのだろうか? 花輪氏いわく、「最低でも3ヵ月分の生活費は貯金として確保しておくこと」が必須だという。具体的には、手取り月収の1/4は貯金に回すのが理想的。手取りが16万円なら4万円を将来のためにとっておき、残りの12万円で生活するといった具合だ。

 しかし、いきなり貯金の習慣をつけるのはむずかしいもの。強制的に貯金ができる仕組みをつくるには、給料から自動天引きをして、残りの資金で生活するクセをつけることが大事だと花輪氏は説く。また、財布の中身を整理する(ポイントカードの枚数を絞る、レシートは毎日抜く)など、お金の管理に対する基本姿勢から正すことを勧めている。

 

 また、少ない手取りでやりくりするためには節約が欠かせない。本書では、住居費は手取り月収の1/3以下、通信費は5%以下、水道光熱費は15~20A(アンペア)など、支出の割合を具体例で紹介しているので参考にしやすいだろう。さらに、食費節約のためには1週間分の献立を事前に決めて買い物に行くのがコツだという。本書に掲載されている食材購入表どおりに買い物をすれば、1週間・21食分の食材をムダなくフル活用できる「100円レシピ」
もぜひ実践したいところだ。

 独身時代は買い物中毒になり、お金は減っていく一方なのに心はまったく満たされなかったという花輪氏。現在は人気FPとして活躍中だが、貯金・節約の基礎から分かりやすく解説してくれるところは、自身も貧困時代を経験した彼女ならでは。貧困時代を生き抜くために、マネー初心者にこそ読んでいただきたい。

文=池田香織(verb)