二日酔いには、コーラが効くって本当?

健康

2013/12/27

 忘年会にクリスマスに新年会。お酒を飲む機会が増える年末年始は、二日酔いがつきもの。

 世界が回り、頭が痛い朝でも、出勤時間は迫り来る。そんな時、あなたはどうする?

胃薬や頭痛薬やスポーツドリンク、その他ビタミン剤など、人それぞれの対処法があると思うけれど、筆者はコーラで二日酔いと戦っている。あの炭酸飲料のコーラ。なぜなら、「コーラは二日酔いの薬として開発された」と聞いたからである。そこで調べてみることにした。

 コーラと言えば「コカ・コーラ」と「ペプシコーラ」がまず頭に浮かぶ。

 そのひとつ、コカ・コーラは、その成分や配合など、すべてが企業秘密の塊だが、開発者がアメリカ・ジョージア州の薬剤師・ジョン・S・ペンバートン博士であることは、公式サイトでも明言されている。

 では、博士は一体何を作ったのか。これは公式サイトでは語られていないが、『コカ・コーラ帝国の興亡』(マーク・ペンダグラスト:著、古賀林幸:訳/徳間書店)によれば、博士が開発したのは「頭痛や疲労を治す薬」だった。

 コカ・コーラの「コカ」とは、その名の通り「コカの葉」を意味する。開発当時(19世紀末)は違法ではなく、コカは万能薬と思われていた。コカやその他多くの植物油などを混ぜて作られたシロップを、ソーダ水で割ったものがコカ・コーラとして最初に売りだされた。

 つまり、初期のコカ・コーラにはコカインと似た成分が含まれていたわけで、飲用による覚醒作用も、頭痛や二日酔い症状の軽減効果もあったと思われる。

 しかし、1903年に法律で禁止されてからは、コカ成分は除外されているし、その他の成分も度々変更されているので、現在のコカ・コーラに「二日酔いの薬」としての効果があるのかは定かではない。

 一方、「ペプシコーラ」も、その名が消化酵素ペプシンに由来するように、もとは「胃薬」だった。ノースカロライナ州の薬剤師ケイレブ・ブラッドハムが、消化不良の治療薬として開発したものだ。胃薬だけあって、二日酔いには効いたと思われるが、こちらも、開発時と現在とでは成分が異なるので、その効果は定かではない…。

 開発から100年以上が過ぎ、変わり続けるコーラだが、今でも「薬臭い飲み物」ではあるし、海外では「コーラ+アスピリン」の組み合わせが二日酔いに効くとされている国もあるという。

 『日本病院薬剤師会雑誌』によれば、ビールやコーラはアスピリンの吸収を遅らせるとのことなので、組み合わせはオススメできないが、筆者は二日酔いの時には、メーカー問わずコーラを飲んで、それなりに効果があるような気がしている。

 少し前には、海外の情報サイト「Mail Online」で、コーラの姉妹品「スプライトが二日酔いの症状改善に効く」という記事が掲載され話題になった。やはり、炭酸飲料には効果があるような気がする。

 実際のところはどうなのだろうか?

二日酔いのメカニズムは──
・アルコールを摂取→肝臓からADHと呼ばれる酵素が出る。
・ADHがアルコールの成分であるエタノールをアセトアルデヒトに分解。
・別の酵素ALDHはアセトアルデヒドを分解する作用があるが、この分解の進みが悪く、アセトアルデヒドが多く体内に残ると二日酔いになる。

 その記事によれば、どうやら、スプライトには、その酵素を分解するのを促進するナニカが含まれているようなのだ。

 では、コーラはどうなのか?

 肝臓がアルコールを分解するときに糖分を必要とするし、水分を補給して利尿作用を促進することも二日酔いの症状改善には良いことなので、コーラにも効果はあると言えそうだ。

 若干ふわっとした話ではあるけれど、「コーラってもともとはね……」などと飲み会で話しがてら、お酒の合間に水やコーラを飲んでみてはいかがか? 日本酒の「和らぎ水」やウイスキーの「チェイサー」のように。ペースも調整できるし、話題にもなるし、酒量も減らせる……そう! 二日酔い対策で最も効果的なのは「飲み過ぎないこと」。それだけは間違いないのだから……オイッ!(自分ツッコミ)

文=水陶マコト