コニャニャチハ、めんごめんご、昭和の死語をゆるく解説してみる【人気LINEスタンプが書籍に!】

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/21

「おいくら万円?」という言葉。以前、勤めていた会社で上司に言われたが、なんて切り返せばいいのかわからなかった…。当時はその人個人のギャグだと思っていたが、別の場所でも「おいくら万円?」と言われ、はじめて昭和のギャグだと気付いた。「おいくら万円?」と言われた筆者は不思議な顔をしていたと思うが、逆に死語を使って不思議な顔をされた経験のある人も多いのはないだろうか。

使ったり、使われたりして昭和話のきっかけとなる死語だが、最近、新たに注目を集める場所がある。それはLINEのクリエイターズスタンプだ。LINEクリエイターズスタンプ『ユル昭和~懐かしの死語メドレー~』は、昭和の死語を扱ったスタンプで人気を集めている。この度、発売された同名の著書『ユル昭和~懐かしの死語メドレー~』(malo/宝島社)では、現在配信されているスタンプ、これから配信されるスタンプと共に昭和の死語を紹介している。本書から一部を抜き出してみよう。

コミュニケーションにはかかせない“あいさつ”系

まずは、基本である挨拶から。覚えておけば、意外と使える場があるかもしれない…?

おこんばんは…「こんばんは」をマダム風にアレンジした言葉。数々の小説や漫画でモデルとなったキャラ芸人 トニー谷によるもの。

コニャニャチハ…「こんにちは」の意味。赤塚不二夫の代表作『天才バカボン』で、主人公・バカボンのパパの口癖の一つとして世の中に浸透した。

バイナラ…「バイバイ」と「さよなら」の合成語。1970年代~80年代に放映された国民的人気番組『欽ちゃんのどこまでやるの!』のコーナー内で、お笑いタレントで俳優の斎藤清六が用いた別れの言葉。

あくまで真剣“お詫び”系

本当に謝っているのだろうか? と疑いたくなるものも多いお詫びの言葉。

アイムソーリーヒゲソーリー…「I’m sorry」と「ひげそり」を掛け合わせたダジャレ。語呂の良さ。リズムある言い回しで大流行。

めんごめんご…「ごめん」をひっくり返した言葉。タレントの井上順が用い、お茶の間に浸透した。頭の上で両手の平をパンっと合わせて、頭を下げるポーズで言うのがお約束。 ちなみに著者maloさんの一番お気に入りスタンプだそう。

すみま千円二千円…「すみません」に「千円二千円」をつけたオヤジギャグの王道。

乙女心の象徴“ときめき”系

昭和女子の乙女心がよくわかる、ときめき系。少し恥ずかしくなるような死語もあり。

アバンチュール…フランス語で「冒険」や「珍しい経験」の意味を持つ「aventure」が由来。日本で使われる際は不倫などの許されない恋愛や、旅先での見知らぬ人と期間限定の恋などに使われる。

おセンチ…「sentimental」の略語に、接頭語「お」をつけた言葉。感傷的で情緒的、涙もろくナーバスな心理状態を表す。まさに乙女心。

ホの字…異性に夢中になっている状態を意味する隠語。「ホレている」の頭文字「ホ」をとって仲間うちだけで共有できるようにした昔ながらの言い回し。

などなど、本書ではたくさんの死語を紹介している。筆者のように昭和の死語をあまり知らない世代からしてみれば、実際、頻繁に使っていたというのが想像できない言葉もたくさんだ。しかし、死語だと言って笑っているのも今のうち。今、使っている言葉の多くも死語になってしまう日はそう遠くもないだろう。

文=舟崎泉美

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ユル昭和~懐かしの死語メドレー~