時間もお金も大幅にカット! 科学的かつ効果的な「なまけ美容」のヒミツ

美容

2015/2/22

 化粧水を使い切ってしまったのでドラッグストアへ向かうと、棚には大量の化粧水たちが並んでいる。コラーゲン、ヒアルロン酸、ビタミンCなどなど…どれもこれも効果がありそうな成分を配合していて、それらしい商品名やキャッチコピーが付いている。

 一体どれを選べば正解なのか。同じシリーズでライン使いしなくてはならないのか。高価なブランド化粧品を買ったほうがよいのか。謎は深まるばかりだ。インターネットで口コミを調べても結局分からずじまいで、「女に生まれるって面倒だなあ…」と、思わずため息をつく。が、最近では男性用化粧品の種類も増えている気がする。もはやこのスキンケア迷子状態は、男女共通なのかもしれない。

 コスメコンシェルジュの小西さやかさんが提唱するのは「なまけ美容」だ。小西さんは元化粧品開発者ならではの視点を生かして、女性の化粧品選びをサポートしている。多くの女性がムダや間違いだらけの化粧品選びをしているという。まず正しい知識を持てば、パッケージやキャッチコピーなどに惑わされない化粧品選びができて、時間もお金も節約できるのだ。著書『なまけ美容入門—「科学的な分析」でムダを省いたキレイの魔法』(小西さやか/主婦の友社)を読めば、シンプルで正しい美容知識が身につく。

 最も「なまけ美容」すべきなのは、意外にもアレルギー肌の持ち主。既に過度のアレルギー反応が起こっているときに、一生懸命行うスキンケアは逆に刺激になってしまうのだ。正しいケアは、なんと、ワセリンのみを付けること! 手のひらに薄くのばしてあたため、肌を包み込むように付けるだけでOKなのだ。

 多くの女性が抱える悩みである、シミ、シワ、毛穴やクマの原因も、それぞれ科学的に解説されている。効果的な成分の一覧表もあるので、自分の悩みに特化した成分入りの化粧品を買えば最短でリカバリー可能だ。後半には小西さんお気に入りの化粧品をリストアップした「なまけ美女コスメカタログ」も付いている。この中からチェックした成分入りの化粧品を選べば間違いないだろう。

 安い化粧品だからといって、粗悪なわけではない。特にアイライナー、アイブロウなどの軸モノ(棒状のコスメのこと)はOEM(他社ブランドの製品を製造する企業)に製造を依頼しているため、結局どれを買っても製造元は一緒、機能性にあまり差が出ないそうだ。いわゆる「プチプラコスメ」を活用するのが賢い選択なのである。

 正しい美容知識を広めるため、小西さんが始めたのは「日本化粧品検定」。3級はインターネット上で無料で受験可能だ。筆者も試しに受験してみたものの、あと一歩のところで不合格…。日々女性向けニュースを読んで、新しい化粧品の発売日などをチェックしていても、やはり皮膚や成分などに関する基本的かつ具体的な知識がなければ歯が立たなかった。

 「なまけ美容」は、実際に行っていることこそ「なまけ」ているように見える。しかし、本当に自分に合う効果的な実践のためには、実は少しだけ勉強する努力も必要なのかもしれない。ちょっと遠回りに感じるが、身に付けてしまえば知識は一生もの。高いだけで効果のない化粧品にだまされることだって二度となくなるのだ。

 もちろん本書『なまけ美容入門』から、今すぐ生活に取り入れられるテクニックもたくさんある。中でもクレンジングクリームを使って1分で行う「なまけマッサ」は必見だ。この季節悩みがちな肌の乾燥にも、さまざまな解決策が見つかる。科学的でない噂やイメージに惑わされず、バッサリとムダを省きたい人におすすめの一冊だ。

文=川澄萌野