「ぼく地球」第3章突入!世代を超えて愛されるマンガ『ぼくは地球と歌う』

アニメ・マンガ

2016/2/19


『ぼくは地球と歌う 「ぼく地球」次世代編II 1』(日渡早紀/白泉社)
『ぼくは地球と歌う 「ぼく地球」次世代編II 1』(日渡早紀/白泉社)

 夢に見る前世の記憶に導かれ、運命に翻弄される7人の少年少女たちを描いたマンガ『ぼくの地球を守って』(日渡早紀/白泉社)。時空を超えた壮大な世界観のもと展開される恋物語は、1987年の連載開始以来、いまも多くの読者を魅了し続けている。2月19日に発売された『ぼくは地球と歌う』は、ファン待望の3rdステージの始まりだ。

 『ぼく地球(タマ)』で長い長いすれ違いを経て結ばれた紫苑と木蓮。そして、彼らの記憶を受け継いだまま、今を生きる2人の男女として輪と亜梨子も結ばれた。その16年後を描いた次世代編『ボクを包む月の光』に続き、『ぼく歌』では2人の息子・蓮が主人公。前作から4年後を描く本作では、ちょっと大人になった蓮の思春期の惑いも描かれる。

 子供にとっての4年は長い。

 成長するのは身体だけでなく、心も秒単位で変化していく。ただ純粋に「好きだ」と思っていた気持ちに、種類が芽生え始めるのもこの頃だ。なんでもわかりあっていたはずの幼なじみ・カチコとすれ違うようになり、蓮は、彼女と自分の「好き」に違いがあるという現実を突きつけられていた。

 さらには、紫苑と木蓮の能力を受け継いだ両親のあいだに生まれたために、誰よりも強力な能力を宿している蓮。カチコもまた超能力を宿した少女ではあるが、生粋の地球育ちの彼女とは、体内から発している“音”が根本的に異なるのだということに、蓮は気づく。それゆえに2人の心が同調することはないのだいうことも。

 特異な才能は、孤独を呼ぶ。

 かつて紫苑や木蓮がそうだったように、力をもてあまして、ただ“人とは違う”心細さだけが募る。そんなときに手を差し伸べてくれる、優しい誰かがいたらどうだろう? 自分を受け入れてくれる、さみしさを埋めてくれる笑顔が目の前にあったら、きっと誰もがその手を取ってしまう。

 蓮の前に現れた、不思議な美少女ヘンルーカ。同時に少女は、輪をはじめ、大人になった7人の夢にもぐりこみ、前世で何より重要だったキィ・ワードを聞き出そうとする。邪悪な笑みと、天使のような微笑み。彼女の目的はなんなのか。そして蓮の未来はどこへ向かっているのか――。

 波乱の幕開けを迎えた『ぼく歌』。第1巻は、『ぼく地球』プレミアムファンブック付き特装版も同時発売される。紫苑&玉蘭の物語が、日渡早紀による完全新作として描きおろされるほか、伊沢玲、河惣益巳、久世番子、後藤隆幸、清水玲子、高屋奈月、種村有菜、平間要による『ぼく地球』をこよなく愛する豪華マンガ家たちによるイラスト&マンガアンソロジーも収録。

 時空を超え、世代を超えて受け継がれていく物語を、今一度味わってみてほしい。

文=立花もも

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