ヤラれ女になるな! 婚活成功の決め手は“男性は性的メリットを優先する”「ちんころじ~」にあり!【前編】

恋愛・結婚

更新日:2016/2/26


 婚活パーティ、お見合い、合コン…しょっちゅう行っているはずなのに、なかなか結果がでない、と悩む婚活女子も多いのではないでしょうか。もしかすると、それは頑張る方向性を間違えているのかもしれません。

 “ちんころじ~”という独自の理論や、自分の市場価値をチェックする5段階評価、結婚を引き寄せるための方法など、ロジカルかつ実践的なメソッドにより、新たな婚活法を確立した書籍『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)著者の仁科友里氏に、現代の婚活女子の問題点と打開法を聞いてみました!

そもそも“ちんころじ~”って?

――書籍の中でも“ちんころじ~”は要ですね。この理論について詳しく教えてください。

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仁科 婚活女性は、どんな女性が好かれるのか、男性が何を考えているかわからないと悩んでいますが、その答えを導くのが“男性は性的メリットを優先する”という“ちんころじ~”です。女性は“好き”という感覚を重視しますが、男性は性欲という本能で、女性をドライかつシビアに見ているなと。用途で使い分ける、というか。

――“用途”、ですか(笑)

仁科 遊ぶひと、結婚するひと、恋愛するひと……という風に。それと男性が言う「うちの嫁、天然なんだ」が、そう思えないケースも多々ありました。その“ずれ”はどこから来るのかと思ったところ、“性的魅力”があると、男性は女性の中身を好意的に解釈してしまうからではないかと考えました。男性の言う“内面”とは“外見”の結果なのではと。

――身も蓋もないというか……

仁科 そうですね。ただ、結婚は一生ひとりの人としかセックスしませんという契約ですから、性的なことは重要です。女性もセックスしたくない人と結婚はしませんよね。“性的メリット”を感じさせれば、“いい子”のポジションが自動的につかめるんですから、無駄な努力をする必要はありません。“ちんころじ~”はスピード婚活の手助けになるものだと思っています。ちなみに“性的メリット”があるとは、イコール美人なことではないので、誰でも達成可能です。かつ、交際の申し込みをされていないのに、体の関係にはならないこともポイントです。

女子カーストから抜け出せない婚活女子

――正直、「結局、体目当てなのね!」なんて声が聞こえてきそうですが……

仁科 哺乳類のオスは生殖に関しては、ばらまくことが基本方針ですから、人間の男性も当然同じです。男性と結婚するわけですから、男女の違いを把握しておかなければ、婚活は難航すると思います。“ちんころじ~”に抵抗がある人は、“女子カースト”にとらわれているひとが多いですね。

――女子カーストってなんですか。

仁科 端的に言えば“難しいことを上とする”習慣のことです。痩せている方が上、たくさんの男性にモテている人が上、自分磨きをしてない人は下といった発想ですね。こういう女性は努力家ですから、性的な魅力という生まれつき備わっているものを評価されることを好みません。

――女性からしたら、そういう知的な女性の方が魅力的だなって思っちゃいますけどね。

仁科 わかりますよ。ただ、結婚は男性とするものですから、男性の価値観も理解してほしいと思います。最新のハイブランドの洋服を着ている人は、女子カースト的には“上”です。けれど、“性的メリットがない”ので、男性にはアピールポイントになりません。

価値判断の基準が女子カーストだと、友達が結婚したときのダメージがはんぱないんです。友達の結婚が悔しくて何も手につかないという女性がいますが、これは友達を下に見ていたということ。他人を下に見るクセがあると、友達の成功で必要以上に自信をなくしたり、被害妄想に陥ることがあります。女子カーストが低い女性が、条件のいい男性と結婚することは、よくあります。女子カーストは婚活にはまるで関係ありません。

――自分で自分の首をしめてしまうことになるんですね。

仁科 私は別に女子カーストが悪いとは思っていないし、“ちんころじ~”を尊重すべきとも思っていません。両方の価値観を自由に行き来できれば、もっと楽になれるんじゃないかな、と思っているんです。相手の行動原理が読めるというのは、実はとても大切なことで、「彼は私のこと好きかしら?」とか、「怒らせちゃったかな?」なんてビクビクしないで生きるためにもおさえておいてほしいことなんです。

失敗婚活の原因は“被害者意識”

――書籍を発売してからの反響っていかがでしたか。

仁科 これで結婚が決まったとご報告してくれるひとが何人かいましたね。結婚まではいかなくても、彼氏ができましたとか、自分の悪かったところがわかったと言ってくださる読者もいます。

――普段、婚活女子とメール交換をしていると伺ったのですが、何人くらいとしているんですか?

仁科 今は50人くらいです。一番多かったときは100人くらいとしていたときもありましたね。書籍を発売してから爆発的に増えました。

――すごい! みなさん、どういった悩みを抱えているんですか。

仁科 誰と付き合ってもうまくいかないとか、ひとを好きになれないとかっていう悩みを抱えているひとが多いですね。書籍の中に“ココロの借金”という言葉があるんですけど、女性ってつい自分の人生に欠けていたものを男性に求めがちなんです。でも男性ってよくも悪くも単純なので、その気持ちがわからないんですよ。それで女性は「なんて冷たいひとなんだろう」とか、「私のことをわかってくれない」っていう思考に陥ってしまう。

――ココロの借金の章に関しては、私も読んでてグサッときました(笑)

仁科 女性は共感を求めますが、脳の構造上、男性にはそれが難しいそうです。となると、全く同じ経験をした男性を探すことになりますが、選択範囲がせばまりますから、女性に損です。「わかってほしい」と思うことは悪くないんです。ただ、やっぱり“自分で処理すべきこと”と“二人で作っていくこと”をうまく仕分けすることが必要だと思うんです。そうしない限り、「みんな冷たい」っていう思考になってしまいますから。

――うまくいかない婚活女子って、何か共通点ってあるんでしょうか。

仁科 物のとらえ方が自分中心な人、自分が被害者だと思っているひとが多いですね。たとえば、「彼が結婚してくれない」は一大テーマなんですけど、書籍では、「結婚はタイミング」だと記述していて、私は常に「タイミングを探れ、作れ」と伝えています。でも、自分のことを被害者だと思っているひとは、プロポーズをしない相手に不満を抱くばかりで、「もう次に行った方がいいのでしょうか」とか、「彼がひどいんです」といったメールがくる。

――結婚がしたいあまり焦ってしまうのでしょうか。

仁科 もちろん焦りというのもあるとは思うんですけど、その不安とか不満をつきつめていくと、お友達や同僚が結婚したなどといった原因が現れてくる。要は、自分の女子カーストが下がってしまうことが許せないんですよね。結婚のように相手があることは、自分の都合だけでは、どうにもならないんですけど。

そういうひとって「いま彼はどういう状況なんですか?」って聞いても答えられないんですよ。相手に対してひどいという思いで頭がいっぱいになっていて、彼の話が聞けなくなってしまう。タイミングを探るためには、彼の話を聞くってとても大切なんです。たとえば彼のお母さんの話を聞いて理想の女性像を推測してみたり、彼の仕事の話を聞いて落ち着くタイミングを計ったり、実は相手が結婚をしようかなというタイミングのヒントはいっぱい落ちている。そういう相手の話を聞かずに、「そんなことどうでもいいから結婚の話してよ!」ってなっちゃうと、彼も心を閉ざしてしまうし、当然別れの率も高くなる、ということです。

【まとめ】
うまくいかない婚活女子は「被害者意識が強い」、なんともグサッとくる一言。まずは女子カーストから抜け出して、被害者意識を捨てていきたいものです。続く【後編】では、うまくいく婚活女子の共通点や婚活成功の秘訣について語っていただきます!

取材・文=園田菜々

プロフィール●仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊女性』『週刊ポスト』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿中。自身のブログ、Twitterで、男性の本音を読む行動学“ちんころじ~”を提唱し、婚活に悩む女性たちの相談に答えている。
ブログ:「もさ子の女たるもの
Twitter:@_nishinayuri