藤原竜也主演映画『僕だけがいない街』がいよいよ公開!

マンガ・アニメ

2016/3/5

 過去に戻って、心残りなことをやり直せたら、というのは誰もが抱いたことのある願望だ。だが実際に過去に戻れたとしたら、同じ失敗を繰り返さずにうまくやれるのだろうか? もしかしたらもっと悪い状況になり、取り返しのつかないことになりはしないだろうか?

 そんな状況に突如として放り込まれてしまった世界を描いた『僕だけがいない街』は、「これ読んで漫画RANKING」で1位を獲得、さらに『このマンガがすごい!2014』でオトコ編第15位、『マンガ大賞2014』で第2位にランクインした。本作は、2016年1月から放送中のアニメも好評な、2012年より『ヤングエース』誌上で連載されている三部けいの大ヒット漫画だ。現在単行本は7巻まで刊行され、2015年11月からは別の視点から描かれるノベライズ小説『僕だけがいない街 Another Record』の連載も始まったこの作品。一線を画す傑作ミステリーとあって映像化のオファーが殺到したそうだが、いよいよ藤原竜也主演で実写映画が公開される。

 ほかに共演は有村架純、鈴木梨央、中川 翼、林 遣都、安藤玉恵、淵上泰史、高橋 努、及川光博、福士誠治、森カンナ、杉本哲太/石田ゆり子、脚本は「チーム・バチスタ」シリーズや映画『神様のカルテ』の後藤法子、ドラマ『Jin-仁-』『天皇の料理番』、映画『ツナグ』などを手がけた平川雄一朗が監督を務めるなど、キャスト、スタッフとも豪華な布陣だ。

 売れない29歳の漫画家・藤沼 悟(藤原竜也)は、ある現象に悩まされていた。それは事件や事故が起こると時間がある時点まで巻き戻り、その原因を解決して未然に防がない限り、何度でも巻き戻って同じ場面が繰り返される……それが悟が「再上映(リバイバル)」と呼んでいる現象だ。

 アルバイトであるピザ屋のデリバリー中にリバイバルが起こり、小学生が巻き込まれる交通事故を未然に防いだ悟は、自分がはねられて怪我をしてしまう。病院に付き添ってくれたのはバイト仲間の愛梨(有村架純)で、彼女はなかなか人に心を開かない悟に明るく話しかけてきてくれる存在となった。

 しかし北海道から上京してきた悟の母・佐知子(石田ゆり子)が、誘拐未遂事件を目撃した後で何者かに殺されてしまう。警察から犯人と疑われ、逃げる悟は再びリバイバルに襲われるのだが、これまでのような短時間の巻き戻りではなく、悟が生きている2006年から18年前の1988年、小学5年生のときの悟(中川 翼)に戻る「タイムリープ」が起こってしまう。なぜその場面なのか? それは同級生の雛月加代(鈴木梨央)が誘拐殺人事件に巻き込まれてしまう前の時間だったのだ。

 意識は大人のままである小学生の悟は、果たして加代を死から守ることができるのか? 連続誘拐殺人事件の真犯人は、そして母を殺した犯人は一体誰なのか? そして魔の手は愛梨にも迫る。時間を行きつ戻りつしながら、悟は事件の原因をひとつずつ潰していくが、防いだと思って戻ると、自分がいたはずの未来や過去が微妙に変わり、自身の記憶にも悩まされ始める……。

 巧妙に張り巡らせた伏線を回収しながら、読者の予測をはるかに裏切る怒涛の展開を見せている『僕だけがいない街』は、いよいよ3月4日発売の『ヤングエース4月号』で最終回を迎えるとアナウンスされた。映画も同じく予測不可能な展開と豪華な役者陣、映像ならではの圧倒的なスピード感で観客を魅了してくれることだろう。ラストに待つのは衝撃か、それとも涙の感動か…?

 公開は2016年3月19日。

文=成田全(ナリタタモツ)

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