キツネと結婚したい女子急増中!『ズートピア』が大人女子にウケるワケ

映画

2016/6/10


『ディズニー ズートピア ビジュアルガイド』(KADOKAWA 角川書店)

 話題のディズニー新作映画『ズートピア』が、ついに興行収入60億円を突破しました。2016年公開作品の中では暫定NO.1。さらに、世界興収は10億ドルの壁を突破! この記録、ディズニーのアニメーション作品では『トイ・ストーリー3』と『アナと雪の女王』の2作品しか達成していないので、本当にすごいことなんです。

 人気に付随して、関連書籍も数多く発売しています。美しい映像ができるまでのアートワークを追った『ディズニー ズートピア ビジュアルガイド』(KADOKAWA 角川書店)や、身長差のある動物たちが、どのようにして同じアングルに収まっているのかを解き明かした『ズートピア(まるごとディズニーブックス)』(ディズニー・パブリッシング・ワールドワイド/KADOKAWA アスキー・メディアワークス)など、映画ファンが手元に置いておきたくなるような内容ばかり。

 それにしても、一体なぜ『ズートピア』はここまでヒットしたのでしょうか。実際に劇場に足を運び、観客にアリング調査をしたところ、いくつかの可能性が見えてきました。

キツネが男前すぎてツライ

 実は『ズートピア』の人気を支えているのは、小学生たちではなく、大人女子なのです。その最たる要因が、主要キャラのキツネ・ニック。ズートピアで詐欺師をしているズル賢いキツネなのですが、ひょんなことから、主人公のウサギ警官・ジュディの捜査に協力することになります。

 最初こそ非協力的で、ジュディに嫌味を言ったり邪魔ばかりしたりするのですが、中盤のある出来事から一変。サポートキャラとして輝き始めるのです。

 憎まれ口を叩きつつも、常に優しく見守ってくれるニック。公式設定では、ジュディが24歳、ニックは32歳です。この年の差がまたいいですよね。

 映画を見た女性たちは、口を揃えて「キツネと結婚したい」と言います。

すべての動物たちが可愛すぎて癒される

 大都会ズートピアには、小動物から大型動物に至るまで、ありとあらゆる動物が共存しています。そのすべてが二足歩行で洋服を着ているのです。例えば、物語冒頭のジュディが旅立つシーン。よく見ると、子うさぎが100羽くらい飛び跳ねているのがわかります。また、ニックが働く詐欺行為も、悪事というよりはただの可愛いイタズラにしか見えず、とにかくすべてが可愛いのです。

 正直、こんな可愛い設定をいくつも思いつくなんて、普通の人間ではムリです。仮説を立てるとしたら、恐らく、ズートピアは実在しており、実際に見てきた人がいるのでしょう。そう思えるくらい設定が細かく、驚かされます。

あくまで、相棒(バディ)ってところに胸キュン!

 再びニックの話に戻ります。主人公のジュディとは、決してロマンティックな関係ではないのですが、随所に「LOVEなのか?」と思わせるエピソードが満載。恋が始まりそうで始まらない…いや、始まるのか? この堂々巡りに大人女子たちは、ひたすらキュンキュンさせられるのです。

 大ヒット中の『ズートピア』は、まだしばらく劇場公開が続く見込みです。そうなると、DVD&ブルーレイが発売するのはかなり先になることでしょう。それまでは公式本を見て、可愛い動物たちに癒やされようではありませんか!

文=中村未来(清談社)