本を買うのにお得なのは?コンビニ3社を比較してみた

社会

公開日:2016/6/16

 本を買うって大変だ。そう思ったことはないだろうか? 例えば、家の近くに本屋がない、本屋があっても欲しい本がどこにあるのか分からない、せっかく買った本も荷物になって持ち運ぶのが面倒くさいなど、店舗での購入は考えてみれば手間がかかる。

 では、ネットで注文すればいいという意見もあるだろう。だが、忙しくて配達業者とすれ違ってしまう、宅配ボックスがない、日時指定をしてもその時間に在宅するのが難しい、手数料や送料を払いたくない…。ネット注文も一長一短だ。

 そんなアナタは近くのコンビニで本を受け取るのはいかがだろうか。コンビニの利点は24時間受け取りが可能であり、一定期間は保管をしてくれるので忙しくても自分の都合で受け取りに行けることだ。自宅だけでなく、オフィスや出先の店舗を指定することもでき、出勤時や休憩時間の少ない時間でも足を運べるのも大きい。またポイント付与やキャンペーンも行っていてお得だ。今回はコンビニ大手3社で本を受け取った時の各社の特徴をまとめてみよう。

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ドーナッツ無料券など、キャンペーンで差をつける「セブンイレブン」

・業界最大手。店舗数は全国18650軒
・「7net」で注文した商品を店舗で受け取れば送料無料
・ポイントカードの「nanaco」。税抜100円につき1ポイント

 nanacoカードの発行は300円かかるが、おサイフケータイの方は「nanacoモバイル」にすれば無料で利用できる。また7net注文時だけでなく、nanaco支払いでもポイントが加算されるのはうれしい。

 そしてキャンペーンが充実しているのが7netの特長だ。本を注文した場合、ビジネス・文芸・生活のカテゴリで10倍、コミック・文庫・新書・選書のカテゴリで5倍のポイント還元を現在行っている。加えて、本に限らずネット注文した商品を店頭で受け取ると、6月末までドーナッツ無料交換券配布を実施中だ。セブンカフェのドーナッツ全品が交換対象なので、こまめにネットで本を買う人は、ポイントもたくさん貯まり、いろいろな種類のドーナッツも試せるチャンスである。

スマホのクーポンも魅力的な「ローソン」

・セブンイレブンに次ぐ、業界第2位。店舗数は全国12397軒
・「ローチケHMV」のほか、amazonでも本の注文が可能
・税込価格の合計が1000円以上で送料無料
・代引き手数料、ローソン受取手数料など各種手数料は別途有料
・ポイントカードは「Ponta」。税抜き100円で1ポイント
・PontaポイントはマイルやdPOINTなどと交換も可能

 スマートフォン用のアプリ「ローソンモバイルPonta」では「お試しクーポン」を発行していて、新商品などをPontaポイントで割安で交換できる。例えば、税込212円のカップラーメンが100P、税込171円のヨーグルトが60P。通常利用の1ポイント1円と比較するとかなりお得に商品を手に入れられるのだ。また書籍や雑誌は対応外なのが残念だが、dカードユーザーは最大5%のポイント還元を受けられるので、普段の買い物でポイントを貯める際には利用したい。

利便性の高いTポイントがたまる「ファミリーマート」

・コンビニ業界では3番目の規模。店舗数は全国に12002軒
・amazonや楽天ブックスで注文した本をファミリーマートで受け取るという流れ
・ポイントカードは「Tカード」。税込200円で1ポイント

 ファミリーマートで付与されているTポイントは、全国のTSUTAYAはもちろん、カフェやガソリンスタンドなどで使える利便性の高さが魅力だろう。店舗で発行している「ファミマTカード」は、発行手数料は500円かかるが、カードの有効期限まで更新料なしで利用できるTSUTAYA会員証機能を付けることも可能だ。毎週火曜日と土曜日はポイント2倍になる「カードの日」。だが、本をはじめとするネットショッピングの受け取りのポイント付与はファミマTカードのクレジット機能を利用した時のみで、クレジットカード機能のない”Tカード”は対象外なので注意しよう。

 いかがだろうか。3社ともポイント還元を充実させたなかで、ドーナッツの無料配布などのキャンペーンで差別化を図るセブンイレブンの試みはコンビニ受け取りサービスのさらなる充実につながりそうだ。どうせ買うなら、便利なだけでなく、お得に本を買おう!!

文=田中利知