どの子もママを幸せにするために生まれてきた!? リアルな胎内記憶からわかった子どもたちのホンネ

出産・子育て

2016/7/8


『胎内記憶でわかった子どももママも幸せになる子育て「もって生まれた才能」の伸ばし方』(池川 明/誠文堂新光社)

 生まれたばかりの赤ちゃんは、何もわからない無力な存在のように見える。もし、生まれる前からの記憶を鮮明に覚えている子どもがたくさんいると言ったら、あなたは驚くだろうか。我が子が実際に語る様子を目の当たりにしたのならともかく、そうでなければにわかに信じがたい話だろう。

胎内記憶でわかった子どももママも幸せになる子育て「もって生まれた才能」の伸ばし方』(池川 明/誠文堂新光社)の著者は、産婦人科医であり胎内記憶研究の第一人者でもある。著者によると、幼い子の実に3人に1人が胎内記憶を持っているという。その数々のエピソードは、どれも驚くほどリアルだ。

「お腹の中にいたときにね、木とかビルとか街灯が見えたよ。雲とかオレンジ色で、夕焼けみたいだった。道路もオレンジ色だった」

 2歳7カ月の男の子の言葉。この子の母親は、妊娠中によく夕日を浴びながら、海沿いを散歩していたという。そして、子どもにその話をしたことはない。それにしても、お腹の中から外の様子が見えるとは一体どういうこと なのだろう。もしかして、胎児には未知なる能力が備わっているのかもしれない。

 子どもたちの語る記憶は、胎内のみならず生まれる前の記憶にまで及んでいる。

ある男の子は、自分は丸い光の玉で、あぐらをかいて座っている大仏さまみたいな神さまから、お母さんをだれにするか聞かれたと言っていました。

「お母さんを選んで生まれてきた」というのは、多くの子が口にするフレーズであるらしい。選んだ理由のナンバーワンが「やさしそう」「かわいい」である。育児はイライラの連続で、いつもやさしいママでいることは不可能だ。それでも、子どもが「やさしそう」と思って選んでくれたのなら、できるだけその思いに応えてあげたい。ママを選んだ理由で次に多いのが「助けてあげたい」。どの子も「母親を幸せにする」というミッションを果たすために生まれてきた。確かに、赤ちゃんを授かるということ は親に幸せをもたらしてくれる。しかし、中には流産や死産といった悲しい結末を迎えることもあるだろう。それは幸せから程遠いことに思えるが、赤ちゃんが命をかけてでも伝えたかった親へのメッセージがあるのだ。

 また、病気や障がいを持って生まれる子もいる。

「雲の上では、病気のある子になるか元気な子になるか、自分で選んで生まれてくるんだよ」

 ハンデを持って生まれてきた子は、チャレンジ精神の高い子といえる。選ばれた親は大変な苦労もするけれど、たくさんの気づきを得るのだろう。私には、重度のアトピーを持つ息子がいる。血だらけになってもかきむしる様子を見て、何度「アトピーさえなければ…」と思ったかしれない。でも、もし息子がそれを選んで生まれてきたのなら、それが私の幸せとどうリンクするのか考えた時、ふと腑に落ちた。「○○さえなければ」「○○だったら」とない物ねだりをするのではなく、ありのままの子どもを認めて愛することが自分には必要なのだと。無条件で子どもを愛し、無条件で自分の存在を受け入れられるようになること。それができれば、自分や子どもがただ、ココ、に存在するだけで幸せを感じられるに違いない。そして、他者もそのように受け入れられたなら、この世は幸せに満ちたものになるはずだ。それが、子どもが望む究極の幸せの形ではないだろうか。

 子どもたちは、10歳を過ぎると「母親を幸せにする」というミッションを終え、自分のためのミッションに取りかかるという。

彼らが語る不思議な世界に、迷える大人たちが自分らしい生き方を見つけるヒントがあるように、私には思えて仕方ありません。

 子どもたちが親を選び使命を持って生まれてきたということは、私たち自身も同じようにして生まれたということだ。胎内記憶を失った大人たちも、第六感を研ぎ澄ませれば、自分がどういうミッションを持って生まれたのか魂の記憶を感じ取れるかもしれない。

文=ハッピーピアノ