「SMAP×SMAP」「めちゃイケ」「深イイ話」…超ヒット企画を生み続ける放送作家・鈴木おさむが“ウケる企画の作り方”を初公開!

仕事術

2016/7/13

 「SMAP×SMAP」「めちゃ2イケてるッ!」「人生が変わる1分間の深イイ話」など多数のヒット作を生んだ売れっ子放送作家・鈴木おさむ。19歳で放送作家となり、20年以上番組作りをしているのだから、かかわった番組は数えきれない。いったいどうやってこんなにも多くの企画を生み出しているのだろうか?

 そんな鈴木氏の企画の作り方を初公開したのが『新企画 渾身の企画と発想の手の内すべて見せます』(鈴木おさむ/幻冬舎)だ。

 本書はとにかく具体的に、鈴木氏が今すぐにでも企画会議にかけられそうな新企画を1つ提案し、それをどうやって考えたのか、考え方や作り方のポイント(企画術)を自身の体験談を交えながら解説する、という流れで22個の新企画が掲載されている。

人の急所こそキラーコンテンツになる

 例えば、新企画「我が家の教育バラエティー 私が子供を殴った時」。これは、親が悩む子供に対する教育、「叱る」ことを父親芸能人が見せていくもの。ある意味「教育」のうえで一番人に言いにくいであろうこと、「子供を殴ったこと」を軸に、「叱り方」から見える父親論、教育論、親子論を語っていく。叱るにも、殴るのにも、そこに至る理由があり、愛情がベースにある。そして、その後にはぶつかる(叱る)ことによって子供との距離が縮まった物語がある。子供を殴るという非常に言いにくい話をしながら、その先に生まれた家族の愛ある話を聞ける番組。

 この企画術は、

 ・人が隠したいことこそ魅力的なコンテンツになる

 ・最終的に皆をハッピーにすることが企画のポイント

 人が言いにくいこと、人に聞きにくいことというのは、当然ながら他人は興味があり、そこにヒントがある、という。大事なポイントは「入り口は『自分から人に言いたい話ではない』のに、話していくうちに、そこに自分の正義と愛があるので、より語りたくなるところ」。話したほうも話を聞いたほうも、その話によって気持ち良くなることが大事で、そうでなければただのカミングアウトだ、と。なるほど確かに、初体験の年齢や現在の年収などは興味があってもただそれだけで、聞いても驚きこそすれ感動はしないだろう。

人生にも応用できる企画術

 放送作家でなくとも、本書の前書きにあるように、友達の結婚式、仕事の先輩との飲み会、デートや家族旅行など企画ひとつで変わることは身近に多々ある。企画術は、これらのイベントや仕事にももちろん使えそうだし、「『出来ない』『無理』から企画は始まる」「『自分がワクワクするか?』を大切にする」「器をかえるだけでありふれたものが生まれ変わる」など広げて考えれば人生にも当てはまりそうだ。

 本書の帯には「ウケる企画を作るのは、才能ではなく『手法』。アイデアではなく『根性』」とある。楽しい人生を作るのは、運や才能ではなく「考え方」や「行動」なのだとすれば、本書の企画術はおおいに応用できるのではないだろうか。

文=高橋輝実