「読書好きからしたらすごく憧れる!!」全国の書店1,000店舗にあなたのおすすめ本を並べられるかも!?

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/14

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 2016年7月18日(月)より、課題図書として指定された本へのベストレビューを決める企画「レビュアー大賞」が開催されている。しかも、投稿されたレビューのなかで、「ベスト・オブ・ベスト・レビュアー賞」に選ばれると、自身のおすすめの文庫が全国の書店1,000店舗に並ぶという本好き垂涎の企画に「無名の個人の選んだ本が、その人の名前で書店に並ぶってちょっと変わった企画で面白いな!」「これはいい企画! 人のレビュー見るのって楽しいしもっと盛り上がってほしい!!」「自分の一番好きな本が全国に並ぶとか贅沢すぎるだろ」と話題になっている。

 この企画は、ドワンゴが運営する日本最大級の書評サイト「読書メーター」と、KADOKAWAが発行する本の情報マガジン『ダ・ヴィンチ』が連動しておこなっているもの。指定された課題図書を読んで、読書メーターに255字以内でレビューを投稿するだけで参加することができる。なお、物語の展開や仕掛け、結末がわかってしまう記述などネタバレの要素があるものは審査対象外になってしまうので注意しよう。期間内に指定図書で投稿されたレビューは自動的に参加となり、また「レビュアー大賞」企画前に投稿した作品でも、再読の設定をすることで参加することができる。

 「読書メーター」とは、読んだページ数や冊数などの読書量をグラフにして読書記録をしたり、日本中の読書家とレビューや本棚を通してコミュニケーションが取れるサービスのこと。「読書メーターのレビューとか見て本買うと外れないからフル活用してる!」「自分自身の記録を残しとくのにも、人がどんな本読んでるのか見るのにもすごく便利」「相性で自分と似た本とか読んでる人探して、お気に入りでどんな本読んでるのか教えてもらうって方法してる!」と多くの人々に支持されている。

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 そんな「読書メーター」と『ダ・ヴィンチ』が連動して行う今回の企画では、1次審査を通過した「優秀レビュアー」各作品3名ずつ、合計24名に5,000円分の図書カード、1次審査を通過した人には2次審査用の800字の長文レビューでの選考を行い、審査を通過した8名には「優秀レビュアー」の賞金5,000円分+「ベストレビュアー賞」5,000円分の図書カードが賞金として贈呈される。そして「ベストレビュアー賞」に選ばれた8名の中から1名が「ベスト・オブ・ベスト・レビュアー賞」に選ばれる。

 この「ベスト・オブ・ベスト・レビュアー賞」に選ばれると、自分がおすすめする文庫が全国の書店1,000店舗に並べられる。「狭き道だけど、もしベストの中のベストになったら俺の大好きな本を日本全国におすすめできるのか~!!」「ポップとかも関わらせてもらえるのかなぁ」「これは読書好きからしたらすごく憧れる!! 1,000店舗だよ! 例え書店員になっても1,000はムリ!!」「選ばれたら俺の名前も1,000店舗に出るのかな!?」と大きな注目を集めている。

 気になる課題図書には、実写化が決定している百田尚樹の『海賊とよばれた男』や吉田修一の『怒り』、アニメーション映画化する新海誠の『小説 君の名は。』など話題作が集結している。山口幸三郎の『探偵・日暮旅人の探し物』も課題図書の一つ。保育士の山川陽子は、ある日保育園で迎えが遅い園児・百代灯衣(ももしろてい)を自宅まで送り届けることになる。灯衣の父親・日暮旅人(ひぐらしたびと)と名乗るどう見ても二十歳前後の父親は、探し物専門という一風変わった探偵事務所を営んでいた。苗字の違う不思議な親子に興味を惹かれた陽子は、探偵事務所をたびたび訪れる中で、旅人が持つある“能力”を知ることになる。『探偵・日暮旅人の探し物』は、目に見えないモノを視る力を持った探偵・日暮旅人の『愛』を探す物語だ。

 視覚以外の感覚を持たない、特殊な探し物専門の探偵・旅人。その代わりに、ほかの感覚を色として“視る”ことで探し物をする人の力となってくれる旅人の姿に、「優しさも強さも哀しさも弱さも、そうした感情を併せ持つ旅人は人間らしくてすごく魅力的だと思う」「『愛』が視えるのなら、旅人にはきっと哀しみや喜びといった感情も視えているのだと思う。だから探し物をしている人にどこまでも優しい」「正義感や善意が人を追い詰めることもあると戒められ、探偵の優しい笑みの裏に潜む哀しい決意に想像を馳せた」など、読書レビューでもすでに多くのコメントが寄せられている。

 本好きの誰もが憧れる、全国の書店に自分のおすすめの本が並ぶという豪華賞品。もちろん、自分自身がその本のために書いたレビューが多くの人に見てもらえて、評価してもらえるのは胸躍ること。1次審査のレビュー投稿期間は2016年8月19日(金)まで。手軽に送れる255字のレビューで、あなたのおすすめ本を全国の書店1,000店舗に並べよう!

■「レビュアー大賞」
<対象作品>
・『代償』(伊岡瞬/角川文庫)
・『通い猫アルフィーの奇跡』(著:レイチェル・ウェルズ、訳:中西和美/ハーパーBOOKS)
・『海賊とよばれた男』上・下(百田尚樹/講談社文庫)
・『探偵・日暮旅人の探し物』(山口幸三郎/メディアワークス文庫)
・『烏は主を選ばない』(阿部智里/文春文庫)
・『小説 君の名は。』(新海誠/ 角川文庫)
・『怒り』上・下(吉田修一/中公文庫)
・『僕は何度でも、きみに初めての恋をする。』(沖田円/スターツ出版文庫)

<賞品>
「優秀レビュアー賞」:5,000円分の図書カード
「ベストレビュアー賞」:10,000円分の図書カード
「ベスト・オブ・ベスト・レビュアー賞」:上記図書カードに加え、全国書店に自身のおすすめ文庫を紹介。

<選考スケジュール>
1次予選募集:2016年7月18日(月)~8月19日(金)
課題図書作品に対して「読書メーター」で255字までのレビューを応募受付。
※応募は「読書メーター」内特設サイトにて
1次予選通過者には800字程度のロングレビューを執筆してもらい、「読書メーター」に掲載。
発表:2016年10月10日(月)
公開予定の特設ページ内にて10月10日(月)に発表。
⇒詳しくは「レビュアー大賞」特設ページで確認