人脈作りに失敗する“最悪の手土産“とは? 話題に困ったら◯◯を話すと瞬時に相手とわかり合える!

ビジネス

2016/10/24

 同僚や上司、得意先。または初対面の人と会話した時のことを思い出してほしい。気配りしたつもりが、別れたとたん「さっきの話し方で伝わったのかな」とか「あぁ、この言い方のほうが良かったかも」 と一人、悩ましく感じた経験はないだろうか。

 『人脈につながる話し方の常識』(櫻井秀勲/きずな出版)は、話術の基本からスピーチ・司会に至るまで、テーマ別に話し方の常識とルール55項目が解説されている。すぐに実践できそうな人脈につながる話し方のルールをさっそく紹介したい。

“政治と宗教は話題にしない”-相手を快くする話材を選ぶのは、話し方の最低限のルールです
“共通の情報は、瞬時にわかり合えるきっかけになる”-話題に困ったら、いま見てきた話をしましょう
“その日の話題と手土産は前日のうちに決めておく”-相手にいい印象をもってもらえたら、話はどんどん進んでいきます

 誰でも基本、会話は楽しく弾むものにしたい。「政治と宗教」は海外でもタブーとされ、実際、信条を一時の会話で理解するのも難しいし、下手をすると論争になりかねない。これは「最低限のルール」として頭に入れておきたい。

 手土産については「第一印象の評価に強く影響する」という。先方の近所での購入は、適当に買ってきた印象を与えてしまい“最悪なケース”だそうだ。その一方、少々遠方だとしても、評判のいいお土産を「手間と時間」を惜しまず用意すれば、相手は好印象を抱く。さらに土産物は「共通の情報」であり、本題前の良い雑談ネタにもなろう。その姿勢が人脈づくりの大きな一歩となる。計画性を持つことは人脈をつなげるためにも大切なのだ。

「いい出会い」には、準備が整えられているものです。

 また、話し方に悩む人の、背中を押す言葉をいくつか見つけた。

“熱意が加わると、不可能が可能になる”
話し方は下手でもいい。ときには一言でもいいのです。それが予想以上の積極的な言葉であれば、あなたは上の人たちから注目されるでしょう。
「話し方の常識10 消極言葉を使っているうちは、人生が好転することはありません」

 相手の信頼を得て人脈へと昇華させるには、スムーズな話し方よりも、しっかり熱意や誠意をもって会話ができるかがカギだ。一生懸命な姿は応援したくなるものである。思いは口に出さなければ伝わらない。積極的に向かったほうが、後悔はグッと少なくなるだろう。

 著者の櫻井秀勲氏は『女性自身』や『微笑』などの女性週刊誌の編集長を歴任してきた先達である。第4章の“人脈につながる「女性の心を動かす話し方」”では、女性の心理や特性を踏まえたうえで、様々なアドバイスを説く。男女の本能的な性差への理解が深まる章であり、会話の感覚の行き違いを埋めるヒントが見つかるのではないだろうか。

 さあ、話術の知識をたんまり仕入れたら、会話は愉快なアウトプットの実験場だ。出し惜しみせずに本音で相手と向きあえば、次の出会いはまた新たな人脈につながるはずだ。

文=小林みさえ