あなたの「怒り」は何タイプ? 怒りをコントロールして、上手に付き合う方法

暮らし

公開日:2016/12/12

「どうして、あんなことで怒ってしまったのか…」と、自己嫌悪に陥ったことはないだろうか? 最近は「怒らないで褒める」「何かあってもその人の良いところを探そう」といった怒らないことが注目されているが、それが難しいと感じている人も多いはずだ。怒りたくないと思っていても、怒りは自然とこみあげてくるもの。怒らないなんて無理だ!と思う人に読んでほしい一冊が『自分の「怒り」タイプを知ってコントロールする はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』(安藤俊介/ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

アンガーマネジメントとは、怒らなくなることが目的なのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れるようになる一方で、怒る必要のないことは怒らなくてすむようになることです。

 こみあげた怒りの感情を上手にコントロールする「アンガーマネジメント(怒りの管理術)」は日本交通やスカイマークなどの大企業での研修に導入され、プロテニス界トッププレーヤー、ロジャー・フェデラーも実践しているテクニック。本書では6つの怒りのタイプ別に意外と知らない自分の「怒りの癖」を診断、改善トレーニング方法、上手なつきあい方を紹介している。

6つの怒りタイプとは?

タイプ1 公明正大「ブレずに突き進む!正義の人」
正義感が強く自分の信念をしっかりと持っている。電車の中でマナー違反を見たときイラッとする人に多いタイプ。間違ったことをするほうが悪いと強く非難し、怒りに任せて行動することでトラブルに巻き込まれたり、余計にストレスを抱えたりしてしまうこともあるので注意。

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タイプ2 博学多才「何事もきっちりさせたい!潔癖な完璧主義者」
何事も白黒つけたい、好き嫌いがはっきりしているため、優柔不断な人にイライラしやすいタイプ。完璧を目指すあまり、自分が納得できるところまでいけていないと怒りを感じることも。何事もたくさんの側面があり「主観」だけでなく「客観」での視点で物事を見る努力をしたほうがよさそう。

タイプ3 威風堂々「いろいろおまかせしたい!自他ともにリーダー」
行動力があり面倒見もいいリーダー的存在。プライドが高く、他人からの評価が低いと意固地に、軽く扱われたときに腹を立てる。思い通りにしてくれないと誰かに対してイラッとしたときに、権利、義務、欲求を混同させないようにしたい。

タイプ4 外柔内剛「ギャップが魅力!?思い込んだら一直線の闘士」
穏やかに見られるが、内に強いものを秘めた人に多いタイプ。どうしても譲れないことがあり、自分の決めたルールに当てはまらないことが許せずイライラ。自分に大切にしていることがあるように、他人にも他人の大切にしていることがあることを自分に言い聞かせよう。

タイプ5 用心堅固「勝てない勝負は決してしない戦略家」
人との衝突を避ける賢さと用心深さが持つ人。一見すると社交的ですが人を簡単に信用しないため、いきなり馴れ馴れしくされるとイラッとする人に多いタイプ。怒りの裏には「劣等感」や「猜疑心」が隠れており、必要以上に悲観的にならないように注意が必要だ。

タイプ6 天真爛漫「なんでも思い通りにかなえたい!自由な表現者」
自分の主張を素直に表現でき、自分の好奇心のまま動けない時にイラッとするタイプ。良くも悪くも、空気が読めない。相手の気持ちを考慮できず、強引に行動してしまうことも。自分の主張を通しつつ、相手も立てるにはどうすればいいか考えよう。

 怒り方を間違えると、人間関係が破綻してしまうこともある。自分の怒りのタイプはもちろん家族や仕事の部下などの怒りのタイプを見極めて、正しく怒りを伝えることが大切だ。イライラしたら青空を見て心を落ち着かせ、怒るときは短い言葉で怒る、本書を読んで「怒り」と上手につきあおう!

文=なつめ