貯金を始めること=「お金を使わないこと」ではない! 年収250万円からの貯金術!

ライフスタイル

2017/1/20


『コミックでわかる 年収250万円からの貯金術』(原作:横山光昭、漫画:桜こずえ/KADOKAWA)

 新しい年が始まり、「今年こそは節約して貯金!!」と高い志を持っている方もいるはず。けれど、その決心は持続せず、結局毎月通帳残高ギリギリで生活をしてしまい自己嫌悪……というパターンに陥ってはいないだろうか?

 悪い連鎖を断ち切るため、「その人の人生を思いやった貯金術」を教示し、背中を押してくれる心強い味方が、1月20日に発売された『コミックでわかる 年収250万円からの貯金術』(原作:横山光昭、漫画:桜こずえ/KADOKAWA)だ(電子版も同日配信)。

 本作は全5章。「マンガパート」と「解説パート」になっているので、マンガで仕入れた知識を、文章で深められる構成になっている。「貯金」、「節約」に関する書籍は数多く世に出ているが、本作はその中でも「読みやすく」「実践しやすい」部類に入ると思う。
 理由は、読者にとって「共感できるキャラクターたちが出てくること」「そのキャラクターたちが成長する様子をマンガで読めること」。そして、ただテクニックを紹介するだけではなく、「貯金力を身に付ければ、その人の人生がよい方向へ変化する」という熱意の元、書かれていることだ。
 お金を貯める技術だけではなく、「なんのための貯金なのか?」をじっくり考えさせてくれること。これこそ、貯金への大きなモチベーションになるのだと改めて実感することができた。

 さて、そんな「テクニック」&「モチベーション」を与えてくれる本作の内容を、少しだけご紹介しよう!

◆貯金を始めること=「お金を使わないこと」ではない!

「貯金をする」イコール「お金が使えない」という固定概念を捨ててみることも大切。意識すべきなのは「お金の使い方」。「貯金をするためにお金を使わないのではなく、貯金ができるようなお金の使い方に変えればよい」のだ。「〇〇円節約できた」という次元ではなく、「自分にとって有意義なお金の使い方」を見つけることが一番重要なこと。

◆支出を「消費」・「浪費」・「投資」に分類してみる

消費は「生活するのに必要支出」(日用品、光熱費、住居費など)。支出の70%が目標。

浪費はムダ遣い。「必要」ではなく「欲しい」と思って購入したもの。ただ今を楽しむために使った支出。タバコやお酒もここに入る。支出の5%
投資は現在の生活に不可欠ではないが、将来の自分のため、生産性の高い使い方をしたお金。貯金もその一つ。支出の25%

 レシートをこの三つに仕分けし、合計金額を定期的に集計してみる。やってみると、「浪費」にしてしまうのが後ろめたく、つい「投資」のお金として扱ってしまう人も多いらしい。   
 しかし、この判断はあくまで「自分が基準」で「自分が納得」しなければどうしようもないこと。三つに仕分けする本当の目的は「自分のお金の使い方を見直して、考えて、分類する」ことを続け、自らの力で理想の支出の割合になるよう、正しい「自分軸」を培っていくことなのだ。
 また「投資」というお金を考えることは、「自分は将来どうなっていたいか?」という自分の人生を考え直すきっかけにもつながる。

 この他、本書では「貯まる体質を目指す! たてかわ式90日貯金プログラム」といった具体的な「貯金術」も紹介しているので、マンガでありながら情報量も不足ない、かなり実践的な一冊になっている。

「お金を見直すことは、生き方を見直すことでもある」。「漫然とお金を貯めること」に挫折した経験があっても、「人生をよくする」ことには、誰しも関心があるはず。貯金は、本来「人生をよくするため」のものなのだ。

 ぜひ、本書で「やる気にさせてくれる」貯金術を学んでみてはいかがだろう?

文=雨野裾