たった3分でベストセラー『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』を読破! 頭に叩き込みたい「7つのポイント」

ビジネス

2017/2/13

 本を読む時間がない日々忙しい人のために、ロングセラー、ベストセラー、話題の本etc…ダ・ヴィンチニュース独自の視点で選書した名著を紹介! 第4回は、『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』です!

 

 世界3000万部、日本で200万部超の大ベストセラーだが、内容を理解できずに挫折している人も多いといわれている『7つの習慣』。おかげで子ども向け版やマンガ版も売れて、ビジネスの世界では関連セミナーも人気がある。そのわかりにくさを改めるべく訳し直された『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(スティーブン・R・コヴィー:著、フランクリン・コヴィー・ジャパン:訳/キングベアー出版)は混沌として先が読めない時代の今こそ、人生のバイブルとして繰り返し読みたくなる充実の内容だ。

 つまり、“たった2分で決して読んだ気になってほしくない”名著なわけだが、著者のスティーブン・コヴィーが本来伝えたかった7つの習慣のポイントを、ここでかいつまんで紹介しよう。

『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』

【納得度】★★★★★ (真の人格者が手にする本当の意味での幸せと成功に説得力あり)
【わかりやすさ】★★★★☆ (実例が豊富で実践編や図表があるのはわかりやすいが文章が長い)
【実用性】★★★☆☆ (どの章にも「実践編」があり取り組みやすいが課題が多すぎる)
【オリジナリティ】★★★★★ (人格主義という人生の核心を突いた稀有なビジネス書)
【読みやすさ】★★★☆☆ (新訳でもまだ読みにくい文章が多い。長いので読み通すのに根気がいる)

 

第1の習慣「主体的である」

 自分の価値観を持っている人間は本来、「主体的」な生き物だ。「何が起ころうとも、それが自分に与える影響を自分自身の中で選択することができる」。つまり、条件、状況、出来事に影響されることなく自分の意思と価値観に基づき行動できるのだ。しかし自分の不幸を他の何かのせいにする人は多い。たとえば辛い体験をしたとき「私たちは自分の身に起こったことで傷つくのではない。その出来事に対する自分の反応によって傷つく」のである。自分は人生の創造主で“どういう反応をするか選択する責任”がある。そう自覚することがすべての土台となり、残り6つの習慣の土台となるのだ。

 

第2の習慣「終わりを思い描くことからはじめる」

 あなたは人生の最後に何を思い浮かべ、誰を思うだろうか? 自分の葬儀でどんな人間だったと思われたいだろう? そのことを真剣に考えれば「あなたの成功の定義」が見えてくる。そのためにやるべきことの価値観と原則の軸になるのは「内面の中心にあるもの」。あなたの中心は仕事、お金、配偶者、家族、娯楽、所有物、それとも自己……? 中心にあるものが「安定、指針、知恵、力」の4つの要素の源になっているかどうかを定期的に見直す習慣を身につけよう。そのたびに自分の役割、目標、達成のためのステップを書き出すことが大事だ。

 

第3の習慣「最優先事項を優先する」

 第1と第2の習慣で準備が整いやるべきことはわかった、あとはやるだけだ! となったときに、「さて何からやればいいのやら?」となったら意味がない。目標達成のステップを実践するうえで求められるのはセルフ・マネージメント能力だ。時間管理の本質は「優先順位をつけ、それを実行する」ことに尽きる。本書には実践のためのスケジュール見本もついているのでぜひ活用されたし。

 

第4の習慣「Win-Winを考える」

 「わたしたちはえてして、強いか弱いか、厳しいか甘いか、勝つか負けるか、物事を二者択一で考えがちだ」。しかし成功や幸せは良好な人間関係のうえに成立つもの。「Win-Win」とはお互いの利益になる結果を見出す考え方と姿勢で、「あらゆる人間関係の成功を築く基礎」となる。その原則は“リーダーシップの習慣”であり、人格、人間関係、「Win-Win」を機能させるためのシステム、プロセスの5つの要素が重要になる。

 

第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」

 人間関係においてもっとも重要な原則は「まず理解に徹し、そして理解されること」。これは「7つの習慣」の中で「もっともエキサイティングな習慣であり、すぐに実生活で応用できるもの」だ。コミュニケーションは人生においてもっとも重要なスキル。間違ってほしくないのは“まず相手を理解することに徹した「共感による傾聴」”で、自分のことはそのあとで理解してもらいお互いが力を合わせていくことである。

 

第6の習慣「シナジーを創り出す」

 第5の習慣まで学んできたすべてのことは、創造的協力関係を築きシナジーを創り出すための準備である。「他者とのコミュニケーションが相乗効果的に展開すると、頭と心が解放されて新しい可能性や選択肢を受け入れ、自分のほうからも新しい自由な発想が出てくる」。自分ひとりで考えるよりもはるかに良い結果を信じることができ、それこそが最初に思い描いた「終わり」となりうるのだ。

 

第7の習慣「刃を研ぐ」

 最後は、「あなた自身の価値を維持し高めていくための習慣」である。「あなたという人間をつくっている四つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)の刃を研ぎ、再新再生させるための習慣」だ。肉体は運動、栄養、ストレス管理。精神は価値観の明確化と決意、学習、瞑想。知性は読書、計画立案、言語化による視覚化。社会・情緒は共感、シナジー、内面の安定、他者への奉仕。この4つをバランス良く研ぎ続けることが大事だ。

 

【まとめ】7つの習慣のポイントだけでも、本書のサブタイトルに「人格主義の回復」とある理由がおわかりいただけただろうか。仕事でも人生でも、本当の意味で悔いのない成長と成功の喜びを得るためには、まず“人格ありき”。自分自身の内面を変えて、他者や世界の見方を変える必要があるのだ。その基本からはじまる本書は、体験談を含めた具体例、図表、実践法、Q&A、問題解決のための索引まで実用的な内容が豊富に盛り込まれている。徹底して読者の目線に立った細やかな構成と、著者がアメリカの歴史200年分のビジネス著を調べ気づいた人生哲学、総合的観点で考え抜かれた後悔しないための成功原則。それらすべてを網羅した内容は感動ものだが、いざ実践するとなると難しさを感じる人もいるだろう。しかし途中で挫折しても心配無用だ。なぜなら著者自身も「7つの習慣は完全には習得できない人生の原則」と痛感しているから。だからこそ繰り返し読み、ひとつずつ螺旋階段をあがるようにできることからはじめよう。結果は必ずついてくる。それこそが本書が歴史的名著といわれる所以なのだ。

 

文=樺山美夏

 

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