不安や不満に負けないために…禅語から学ぶ、幸せを感じる心の育て方

ライフスタイル

2017/3/1

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    『幸せを感じる心の育て方』(枡野俊明/主婦の友社)

 2006年ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100人」にも選ばれた禅僧が、心穏やかに暮らすために背中を押してくれる31の禅の言葉を紹介する『幸せを感じる心の育て方』が2017年3月1日(水)に発売された。

 同書では禅僧・庭園デザイナー・大学教授という多彩な経歴を持つ著者が、アドバイスつきで日々の生活に役立つ禅語を紹介する。禅語とは釈迦の教えを受けとめた一つの表現であり、禅僧たちが厳しい修行に命がけで打ち込み、会得した境地が表れている。同書を読んでその意味を知ることで、心にストンと落ちていくような感覚が得られるはず。

 31の禅語が収録されているので、毎日一語ずつ読んでもよし、お気に入りの禅語をみつけて、くり返し心に刻むもよし。何気なく開いたページの禅語から、その日一日を心地よく過ごすきっかけが見つかるかもしれない。

 イライラや不安な心をなだめるための読経や写経に便利な「般若心経」も掲載。著者直伝の坐禅の行い方や、「朝時間・夜時間」を上手に使う5つのポイントも紹介されている。毎日の元気を生み出すのが朝と夜の習慣。著者は朝時間には余裕がもてるよう早めに起き、坐禅や掃除をしたり、屋外を歩いたりすることをおすすめしている。また夜は冷静な判断がしにくく物事を考えるには不適当なので、自分の好きなことをして、ゆったりとした時間を持つと良いとのこと。

毎日の生活に役立つ禅語の数々
・百花春至為誰開(ひゃっかはるいたってたがためにひらく)
春、満開の花は誰のために咲いているのだろう。それは誰のためでもない。ただ己の本分を全うする自然の姿にすぎないのだ。花には計らいごとがないから美しい。今、なすべきことを必死にすれば結果はあとからついてくる。

・脚下照顧(きゃっかしょうこ)
まず、自分の足元を見よ。履き物が乱れていても気にならない人に自分の心は整えられない。自分自身を顧みなさい、自分の行いをよくみなさい。今、本当にやらなければならないことは何なのか。自分ができることから取り組めば、おのずと先につながっていく。

・挨拶(あいさつ)
「あいさつ」とはもともと禅語で、漢字の挨は、積極的に進むこと、押すこと。拶とは、相手に切り込んでいくこと、迫ること。あいさつするとは、お互いの心を推しはかり存在を確かめ、認め合うことである。

 生きるためのヒントに満ちた同書を読めば、年代性別を問わず誰もが抱える不安や不満に負けず、幸せな人生を掴むことができるはずだ。

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枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年、神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺第18世住職。庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授。玉川大学卒業後、大本山總持寺で修行。2006年ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。著書に『禅が教えてくれる美しい人をつくる「所作」の基本』、『心配事の9割は起こらない』、禅絵本『にこにこ和顔愛語』『よいしょ結果自然成』などがある。

※掲載内容は変更になる場合があります。