「かいけつゾロリ」も今年で30周年! ゾロリ役の山寺宏一さんからお祝いコメント!

文芸・カルチャー

2017/3/4

 長年に渡って子どもたちの心を掴み続けてきた「かいけつゾロリ」シリーズが、今年で30周年を迎える。元々は『へんしーんほうれんそうマン』(みづしま志穂:作、原ゆたか:絵/ポプラ社)の敵キャラとして登場したゾロリだったが、1987年に『かいけつゾロリのドラゴンたいじ』(原ゆたか/ポプラ社)が出版されて以降、イノシシのイシシとノシシを引き連れ、主人公としていたずらの王者になるために修行を続けている。

 本シリーズは年に2回ずつ出版され、昨年末に発売された最新刊『かいけつゾロリの王子さまになるほうほう』で60巻目となった。また、アニメ化や映画化もされており、今やゾロリは“誰もが通る道”として確立されていると言っても過言ではない。30代半ばより下の年代で、知らない人はいないのではないだろうか。

 そんなゾロリの30周年とあって、今年は書店でのフェアや新映画の公開、展覧会、グッズ展開などイベントが目白押し。詳細な情報はまだほとんど公開されていないが、子どもはもちろん、「昔読んでた!」という大人も楽しめる30周年になりそうだ。また、Youtubeには、ゾロリの原作者・原ゆたかのスペシャルメッセージも公開されている。

「かいけつゾロリ30周年!原ゆたか先生スペシャルメッセージ」

 さらに、2017年1月28日には東京都内にある「イイノホール」で開催された『ことばと体験のキッズフェスタ』内ステージで、原先生とゾロリ役の声優・山寺宏一さんが一緒に登壇。ゾロリも登場し、『かいけつゾロリのおやじギャグかるた』(ポプラ社)を使用したクイズを出題するなどして大盛り上がりとなった。

 そして、これから続々と実施される30周年企画の幕開けということで、この日、特別に山寺さんにお祝いコメントを貰うことができた。

「30周年おめでとうございます! ゾロリは長年に渡って愛され続けている作品で、僕も全部読んでいます。僕は子どもの頃、実はあまり本を読むのが得意ではなかったので、自分が子供の時にこんな素晴らしい、楽しい本があったら……! と強く思っています。そんなゾロリも今年で30周年とのことで、本当に多くの人に影響を与えてきた作品だと思います。そして、こんなにサービス精神にあふれた作品はないと思いますので、原先生の命が続く限り書き続けてもらいたいなと思います。心からおめでとうございます!」

 ゾロリが初めてテレビアニメ化されたのは2004年。山寺さんとゾロリの関係はそこからスタートした。その後も映画やTVアニメなどを通して長きに渡って携わっている。

 そんな自身が演じるゾロリについて、

「非常に身近に感じてもらえるようなキャラクターだと思います。ゾロリはヒーローでもなんでもなく、いたずら王としてNO.1になりたいと思っているキャラクターですから、いろんな下心も持っているし、可愛いお嫁さんとお城をゲットすることを目標に頑張っています。その“いたずらが大好き”というのを忘れちゃいけないと思っています。そのためだったらなんでもやるぜ! という感じで動いている中で、結果的に誰かを救ったりしてしまうわけなんです。ひとことでいうと、アニメのタイトルにもなっていた“まじめにふまじめ”なキャラクターなんです。ふざけてるんだけど、やるときはやる。ゾロリなりの正義感を持っています。不思議な立ち位置ですよね。そういう主人公って、ゾロリしかいないと思います。あと、演じる時は、やっぱり子供たちに楽しんでもらいたいと思ってやっています。どうやったら面白くなるか、というのをいつも考えています。それが一番です」

 とゾロリへの愛を語った。日々様々な声色でファンを魅了し続けているが、ゾロリという存在は、山寺さんの中でも大きな存在として刻まれている。

最後は、ダ・ヴィンチニュースを見ているゾロリファンに向けてメッセージをいただいた。

「小学生の頃読んでた! という人が多いと思います。ずっと愛され続けていて、アニメも劇場版が公開されたりしていますので、懐かしいなと思って観ていただければ嬉しいです。また、いつかお子さんができた時は、一緒に見に来てくれたら嬉しいなと思います。それから、いろいろなところでアニメランキングをやっていますが、上位にゾロリが入っているのを見たことがないんですよ。アニメも長くやっていましたし、今自分が見ても面白かったなと思うんです。なので、皆さん忘れているだけだと思うので、昔はまったアニメを聞かれたらぜひゾロリに投票していただければと思います。僕が唯一、主人公やって主題歌も歌った作品です。ゾロリ面白かったな、と思った時に投票していただければ、大人の意見が挙がることで、今の子どもたちにもこういうふうにしていこうって、新しい展開も見えてきたりします。ですので、ぜひこれからも、ゾロリをよろしくお願いします!」

 これから、公式HPやTwitterなどで続々と最新情報が公開される予定の「かいけつゾロリ30周年」企画。ゾロリには、描かれた当時を感じられるような仕掛けや言葉遊びもたくさん盛り込まれており、大人が読むと、子どもとはまた違う目線で楽しむことができる。今後の展開に期待しつつ、久々にゾロリの世界に触れてみてはいかがだろうか。

取材・文=月乃雫

「かいけつゾロリ」30周年特設サイト
公式Twitter:@zororizz