映画を“観る”から“体感する”へ!最新音響システム「ドルビーアトモス」を感じられる、映画『BLAME!』の日本最速試写会レポート!

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公開日:2017/3/16

 2017年3月14日(火)、千葉県にあるイオンシネマ幕張新都心で、5月20日公開の映画『BLAME!』の日本最速・ドルビーアトモス試写会が開催された。


『BLAME!』は、1997~2003年に講談社の『月刊アフタヌーン』で連載されていた、弐瓶勉の漫画が原作。また、本作品は『シドニアの騎士』などでファンを魅了し続ける弐瓶のデビュー作でもある。そんな『BLAME!』を、最新の立体音響システム「ドルビーアトモス」、通称“アトモス”を採用している映画館で観られるとあって、会場には多くの関係者が集まっていた。

 試写会では、まず本作品の音響監督である岩浪美和、監督の瀬下寛之、音響効果の小山恭正が登壇。挨拶のあと、念願のアトモスを使用した本作について口々に語った。

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 アトモスは、従来の劇場サラウンドスピーカーに「高さ」を加え、まるで映画の中に入り込んだかのような臨場感が得られるという画期的なサウンドシステム。また、音を綺麗に転移させることができるそうで、「劇場全体を使って、自在に音を動かせるのも特徴です」と岩浪。アトモス設備のある映画館ならではの大音量で、迫力ある音を楽しんでほしい、と熱く語った。

 人類が制御不能となった機械に“違法居住者”として駆除、抹殺されるという未来を描いた本作品は、『シドニアの騎士』や『亜人』を手掛けた瀬下が監督を、大ヒット作品を生み出し続けている「ポリゴン・ピクチュアズ」がアニメーション制作を手掛けているだけあって、緻密かつ迫力満点。そこにアトモスの、動く音が映画館全体から聞こえてくるという圧倒的な音響効果が加わり、「映画を観る」というより「映画を体感する」という、思わず鳥肌が立ってしまいそうなほどの迫力となっていた。

 上映後は、岩浪、瀬下、そして副監督の吉平“Tady”直弘が登壇。「ハードSFファンにとっては、本当にごちそうです!」「原作にある世界を、アトモス効果でより強く立体的に感じられる」と、改めてアトモス上映の魅力を述べた。また、瀬下はアトモスについて、「日本ではまだ認知度が低く、PRが足りていない」と現状を話し、「まずはこのすごさを体感してください!」と力説。「多くの人に良さが伝われば、多くの作品がこの迫力ある音響で作られるはず」と、今後の日本映画の展開に期待をみせた。


 空間全体のムードや気配を伝えるのは音であり、各方向からバラバラに聞こえてくることによる没入感、移動しているシーンの空間性を、ぜひとも劇場で感じてほしい、とのこと。

 最後は「アニメーションの音響革命となっている本作をぜひ体感してほしい」と一言ずつ挨拶を述べ、本イベントは終了となった。

 映画『BLAME!』は、2017年5月20日(土)より2週間限定公開。全国共通の特典付き特別前売り券は、2月25日(土)より販売されている。



■配給:クロックワークス
■公開:5月20日(土)より全国公開
■公式サイト :http://www.blame.jp
■上映時間 :105分
■コピーライト:(C)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局

取材・文=月乃雫