『響~小説家になる方法~』が「マンガ大賞2017」に決定! ファンから祝福の声

マンガ

更新日:2017/3/29

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 今年で10回目を迎える「マンガ大賞」。2017年3月28日(火)には今年の大賞として『響~小説家になる方法~』が決定した。

 『響~小説家になる方法~』は2014年から『ビッグコミックスペリオール』で連載を開始した柳本光晴の作品。物語は圧倒的な文才を持つ15歳の少女・鮎喰響が文芸誌の新人賞に作品を送ったことからスタート。編集者に目を止められ、大きな賞にもノミネートされた響は世間に注目されるようになっていく。

 読者からは「世間から騒がれてもあくまで態度がぶれない響のキャラクターがカッコいい!」「小説のことで友情に亀裂が入るとか、すごいリアル」「派手な話じゃないけど、引くくらい面白い」と熱い支持を獲得していた。

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「マンガ大賞2017」は昨年単行本が出版された作品の中から、書店員を中心とした各界のマンガ好きによって選ばれる賞。選考対象は巻数が8巻未満のものに限られる。1次選考で13作品がノミネートされ、その中から投票により大賞が決定。今回ノミネートされた作品の中には『約束のネバーランド』『ダンジョン飯』『東京タラレバ娘』など話題作がずらりと並んでいたため、『響~小説家になる方法~』の受賞には「連載開始から読んでるので嬉しい!」「良作がきちんと選ばれていることに感動!」「いい意味で予想を裏切られた」などの声が。

 柳本は授賞式で「とにかく嬉しい」と喜びをあらわにし、受賞を知った際の事を「アシスタントと『やった』とハイタッチしたら、その子が『先生、マンガは絵じゃないってことが証明されましたね!』と名言を残したんです」と語り会場を沸かせた。

 文壇という派手さはない世界を舞台にしているものの、選考員からは「『ひとりの才能が世界を変える』っていうダイナミズムは、マンガの醍醐味中の醍醐味!」「芥川賞や直木賞をめぐる戦いが、こんなにも面白く描かれるとは」とドラマチックな展開が評価されている。まだ読んだことのない人は、響が文壇で起こした旋風に巻き込まれてみてはいかがだろうか。

<今、この瞬間一番おもしろいマンガを選ぶ!「マンガ大賞2017」>
大賞:『響~小説家になる方法~』柳本光晴 67ポイント
2位:『金の国 水の国』岩本ナオ 64ポイント
3位:『ダンジョン飯』九井諒子 63ポイント
4位:『アオアシ』小林有吾・協力:上野直彦 60ポイント
5位:『波よ聞いてくれ』沙村広明 48ポイント
6位:『約束のネバーランド』出水ぽすか/白井カイウ 43ポイント
7位:『ゴールデンゴールド』堀尾省太 42ポイント
8位:『ファイアパンチ』藤本タツキ 37ポイント
9位:『ハイスコアガール』押切蓮介 33ポイント
10位:『からかい上手の高木さん』山本崇一朗 30ポイント
11位:『私の少年』高野ひと深 20ポイント
12位:『東京タラレバ娘』東村アキコ 18ポイント
13位:『空挺ドラゴンズ』桑原太矩 9ポイント

◆「マンガ大賞2017」公式サイト
http://www.mangataisho.com/