藤井四段の強さの秘密は人工知能型思考にあり。それって「バナ逆」的!?

ライフスタイル

2017/6/23

 人にはそれぞれ「考え方のクセ」があります。知らず知らずのうちにそのクセに従って判断を下し、自分の行動を決めているのです。
 たとえば、昇進試験を受けて、不合格だったとします。そのとき、あなたはどう考えますか?

(1)やっぱり自分は能力のないダメ人間なんだと落ち込む。
(2)忙しくて勉強時間がなかったから落ちた。悪いのは面倒くさい取引先のせい、と考える。
(3)かけたヤマがことごとくはずれたから落ちた。たまたま運が悪かった、と考える。
(4)自分の勉強不足の事実を素直に認め、次回の対策を練る。

 同じ出来事でも人によってその捉え方は千差万別。何か事が起きた時の感じ方の違いは、その人の個性と言えるかもしれません。私達がよく使う「ネガティブな人」や「ポジティブな人」のように。
 そもそもこの「考え方のクセ」はどこから来るのでしょう? 生まれつきの性格なのでしょうか?

⚫「考え方のクセ」から自由になればおもしろいほど結果が出せる

写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ

 今、注目の藤井聡太四段について、羽生善治三冠が6月20日のテレビ朝日「報道ステーション」で興味深いことを言っていました。

 藤井四段の将棋は、AI(人工知能)の将棋に似ているというのです。藤井四段の将棋は、その悪手の少なさが特徴と言われています。AIも、その局面で打つことのできる数え切れない手の中から最良と判断した手を打ち、悪手がほとんどないそう。もちろん人も、最良の手を模索して選択するのですが、人には「これが定石」という先入観があるというのです。いわゆる思い込みのようなものです。対してAIは、先入観なしに最も有効な手を選ぶのだそう。

 また、羽生三冠が言うには、攻められて、自玉の近くに相手の駒が来ると、人には「取られたらどうしよう」という恐怖心が芽生え、これが判断力を狂わせるのだとか。一方、AIにはその恐怖心がないので、人は虚を突かれる形でAIに負けてしまう。藤井四段も、攻められたとき、アッと驚く一手で局面を打開するところがAIに似ているというのです。14歳という年齢のなせる技かもしれません。

 つまり人の判断や行動は、先入観や恐怖心に影響されているということです。先入観が選択の幅を狭め、恐怖心が正常な判断を狂わせているのです。ありのままの事実だけを見て判断できれば、トラブルはそう起こらないはず。

 これと「考え方のクセ」は、似ていないでしょうか? 人は無意識のうちに、過去の経験と照らし合わせて、将来、自分に不利にならないよう、防衛的な手段を選んでしまいがちです。

 でも、そのクセに気づき、いつもと違う方法でやってみると、あっけないほどラクに物事が解決してしまうことがあります。

⚫バナナを逆からむくとあっけないほどラクなんです


 何気ないクセというと、たとえば果物のむき方はどうでしょう?
 あなたはバナナをどちらからむきますか? 書籍『バナナを逆からむいてみたら』(主婦の友社)の発売に合わせた調査(「主婦の友読者ネットアンケートクラブ」2017年6月実施)では、957人中885人(92.4%)、圧倒的多数が「柄の方からむく」と答えました。ところが、サルは、バナナを先端からむきます。なぜなら、そちらのほうがラクだから。試してみてください。

⚫「バナ逆」思考で、仕事もプライベートもラクになる!

〈育児〉
・初めての妊娠でつわりがひどく、妊娠を喜べなくなっていたときに、「つわりは赤ちゃんが元気に育っている証拠」と言われて気が楽になった。
・朝、子供に用意した服を着せようとしてもなかなか着てくれないが、本人に選ばせると自らすすんで替えてくれた。
・子供が何度もだっこや高い高いをせがみ、疲れるし面倒だったが、「よし!これは筋トレだ!」と思うことにした。子供はニコニコと喜ぶし、子供の体重増加と共にじわじわと負荷が増すので、最高の筋トレになる。
・子供が寝てからが自分の時間、と思っていたので、9時を過ぎても寝ない子供にイライラしていたが、私も子供と一緒に寝て、その分、早起きした。子供もよく寝るし、朝は静かにひとりで過ごせるし、すべて解決。早朝のひとり時間、おすすめです。

〈夫婦関係など人間関係〉
・夫が頼み事をしてもあまり聞いてくれなかったが、体調の悪い時にゴミ出しをお願いし、かなりありがたかったので、感謝の言葉をたくさん伝えたら、それ以降、今日は何ゴミ?と率先してやってくれるようになった。
・夫の浮気が原因で離婚した。当初は辛くて悲しくて私の人生どうしてくれるんだと暗い気持ちで過ごしていたが、「新しい出会いを探そう。また、はじめからあの恋のドキドキを味わえるんだ!恋愛からプロポーズまで、みんなの2倍味わえるんだ!」と考え方を変えたらワクワクが止まらなくなった。
・自分と意見の違う人でも、まずは意見に耳を傾けて否定しないようにしています。その後、提案という形で自分の意見をいうとスムーズで、ケンカを避けられます。
・いつも怒っている人は、実は怖がりなんだと思う。

〈仕事〉
・毎日、忙しくて疲れるが、「今日も私を必要としてくれることがこんなにもあった」と感謝の心で思い返すと疲れが減る。
・仕事上、長い移動時間が無駄だと感じていたが、そこを語学の勉強に充てて資格に挑戦することにしたら、有意義な時間に変わった。
・口ばっかり、言い訳ばっかりでやる気のない同僚にイライラしていたが、こんな人間にならないようにしよう、と悪いお手本として見るようにしたらイライラが少しおさまった。

 怒りがおさまらないことや、不安なこと、悩みの原因も、ちょっと見方を変えることで、案外すんなりとラクになったりするものですね。
 ストレスをためたら、自分が損。世界的瞑想の師アーチャン・ブラームが書いた『バナナを逆からむいてみたら』で、人生の視点を変えるためのレッスン、始めてみませんか?