ひどいイヤイヤは「ママ大好き」の裏返し。気持ちに気づいてあげれば親子ともラクになった!

出産・子育て

更新日:2017/8/29

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 止まらないイヤイヤ、うんざりするほどのギャン泣き、地面にひっくり返ってかんしゃく、「やめなさい」としかっても聞かない、「買って買って」とダダをこねる……。子どもの絶望的な状態に、暑い日はママの怒りもヒートアップしますよね。本当は、できるだけ怒りたくない、おだやかなママでいたいのに!

「わが子をかわいいと思えないときがある」「怒ってばかりいる自分がイヤになる」「自分は子育てに向いていないのかもしれない」。そんなふうに感じているママたちに、知ってほしいのは、まずは「心を抱きしめる」ことだと、日本抱っこ法協会副会長の萩原光さんは言います。子どもの困った行動を受け止めるために大切な4つのポイントを教えてもらいました。

1 子どもの見方を変える
「甘えたりしたら、ママが大変。だから、甘えずにがんばるぞ」とガマンするタイプの子が、かえってママを困らせる行動をとりがちです。そんなときは、「この子は、私を困らせたいのではなく、がんばりすぎているだけだ」と、子どもに対する見方を変えましょう。ママから出ている空気も変わって、それだけで子どもの中に変化が起き始めることもあります。

2 子どもの気持ちを受け止める
「楽しい気持ち」だけでなく、こわい、悲しい、悔しいといった「泣きたい気持ち」も受け止めてあげてください。「イヤ」の裏にある「本当はがんばりたい」気持ちを応援してあげてください。ママに甘え、泣くことが上手になっていくと同時に、困った行動も目立たなくなっていきます。

3 ママ自身のストレス対策をする
困った行動をとる子どもは、実は感受性が強いので、ママがストレスいっぱいの状態を感じとり、心配になります。すると、「ママが大変だから、甘えないぞ」とますますがんばり、無理なガマンが強くなってしまうことがあります。ママ自身も「私はだいじょうぶ」と無理をせずに、甘え上手になりましょう。

4 必要であれば支援を受ける
必要と感じたら、相談機関を訪ねたり、専門家のサポートを受けましょう。客観的にアドバイスしてもらうと、今まで気がつかなかったことが見えてくることもあります。受け止めてくれる人と出会って、ママの気持ちがなごむと、子どもの様子にもよい変化が見え始めることもあります。

 小さな子どもの心の中には、大人の想像以上の気づかいがあります。大人が「困った」と感じる子どもの行動には、子どもなりの切実な気持ちが隠されているものです。そして、その切実な気持ちとは、ほとんどの場合、「大好きなママを困らせてはいけない」「ママに心配をかけないようにがんばるぞ」という、ママ思いの気持ちです。

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 子どもに対してイライラがたまってきた、毎日怒ってばかりいる、子育てに行き詰まったときには、子どものイヤイヤやかんしゃく、ダダをこねる裏にある本当の気持ちを探ってみてください。子どもなりの気持ちに気づいてあげると、ママも心が軽くなり、少し余裕をもって子どもに接することができるようになりそうですね。