【糖質オフ】炭水化物を抜く「だけ」でいいの? 成功したダイエッターたちの“生”の声は…

ダイエット

更新日:2017/8/29

 いよいよ夏本番に。この時期女性の悩みのタネといえば“ダイエット”だろう。冬の間に溜めに溜めた脂肪が露わになり、「うわ、こんなところに肉が…」「去年は着ることができていた服がキツイ…」と次々と実感させられるのである…。

 そんな悩める女性たちに向けて、本記事では話題の「糖質制限」をテーマにした書籍5選を紹介しよう。

■炭水化物を抜くだけ? 本来は「たんぱく質と脂質を増やす」のも鍵


 ここ数年、ダイエット法の中でホットワードなのが「糖質制限」。その最新事情を伝えるのが『江部康二の糖質制限革命 医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフト』(江部康二/東洋経済新報社)だ。本書は、医療の世界で糖質制限の研究と普及に務めてきた著者が、糖尿病や生活習慣病などの対策を主眼としてまとめ上げた一冊。

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 糖質制限といえば、真っ先に思い浮かぶのはご飯やパン、麺類などのいわゆる“炭水化物”を抜く食習慣だ。しかし、本来の意味は「糖質の多い食品を抜き、その分だけたんぱく質と脂質を増やす」ことだと著者はいう。特に大切なのは「たんぱく質と脂質を増やす」という部分で、これを心がけなければ人間が生きる上で必要なカロリー不足を引き起こしかねない。また、本書を読むとよくいわれる“ダイエット”の効果は、糖質制限のあくまでも副次的な作用であることがわかる。本来、糖質制限の主な目的は食後の血糖値上昇を抑えるためのものだ。糖尿病はもちろん、生活習慣病を予防する意味でも「重大な意味を持ちます」と著者は主張している。

■百害あって一利なし! ジェットコースター血糖とは?


 先ほど挙げた『江部康二の糖質制限革命』の中で血糖値の話が出たが、食後の血糖値上昇の恐ろしさを解説しているのが、『脂肪と疲労をためるジェットコースター血糖の恐怖 人生が変わる一週間断糖プログラム(講談社+α新書)』(麻生れいみ/講談社)だ。著者は管理栄養士の麻生れいみさんで、彼女自身、糖質制限で1年で20kgやせた経験があり、レシピ本も数多く出版している。著者によると、食後のダルさのほか集中力の低下、イライラ、中年太り、原因不明の体調不良は、糖の過剰摂取による「血糖値の乱高下=ジェットコースター血糖」が原因だという。

 本書では「ジェットコースター血糖」の恐ろしさを解説しながら、コンビニや外食でも簡単に実践できる「一週間断糖プログラム」を紹介。「タンパク質を摂る」「葉物野菜、きのこ類、海藻類を一日400g以上摂る」「調味料はシンプルに、油の質にこだわる」などに気をつけながらまず1週間は全く糖質を摂らない。2週目~4週目は一日の糖質量を60gに。5週目以降は70~130gに抑えるようにするのがよいそう。

■糖質制限に成功したインスタダイエッターたちの“生”の声


 これまで学術的な書籍を紹介したが、実際に糖質制限に成功したインスタダイエッターの減量の記録とそのヒケツを紹介するのが『わたしたちの「糖質オフ」』(マイナビ出版)だ。登場するのは18人のインスタダイエッターたち。「8ヵ月で脅威の28kg痩せに成功! 」「産後ダイエットで-20kg!」「徹底した食事改善で67kgから40kg台に」「40代でウエスト-10cmを実現! 「夜だけ糖質オフで-8kg」など理想のボディを手に入れた裏側を大公開している。

 ビフォー・アフター写真や体重の変移、実際にたべていたおかず、また、気をつけていること、実は苦労したことなど、インスタグラムではわからない“生”の声がたっぷりと詰まっている。また、巻末にはオススメのエクササイズや厳選したやせるおかずレシピも紹介。

■忙しくても続けられる、クックパッドの糖質オフ


 日本最大のレシピサービス「クックパッド」に投稿された莫大な数のレシピのなかから話題の“糖質オフダイエット”にお役立ちの、糖質量が少ないおかずを厳選したのが『殿堂入りレシピも大公開! クックパッドの糖質オフのつくりおき』(扶桑社)。なんといっても嬉しいのが、すべてのおかずが作りおきできるところ。時間のある時にまとめて作っておけばダイエットが三日坊主になる心配もない。

 レシピは、おいしさの指標である「つくれぽ(みんなのつくりましたフォトレポートの略)」数が1000人を超えた大注目の“殿堂入りつくりおきおかず”のほか、おなか大満足の“肉・魚介のつくりおきおかず”、たくさん食べても安心の“野菜・大豆製品・卵・キノコ類・海藻類のつくりおきおかず”、野菜たっぷりでヘルシーな“汁物のつくりおき”を紹介。さらに、やせる理由や食べ方などを解説した糖質オフダイエットのルールや、おいしさを長持ちさせるつくりおきおかずの保存のコツも必見だ。また今回、掲載されたレシピで実際にダイエットにチャレンジしたモニターは3週間で約3キロの減量に成功。その模様もレポートで掲載されている。

■お酒をやめずに-7kg!“夜遅く食べても太らない”晩酌献立レシピ


「仕事終わりにお酒を飲むことが、一番幸せな時間!」という料理家・井原裕子が考えた、遅い時間に食べても太らない“やせるつまみ”レシピを紹介したのが、『ひとり飲みのやせるつまみ』(世界文化社)。制限しすぎて挫折してしまっては本末転倒。息抜きの晩酌もいいが、注意しなければいけないのが“一緒に何を食べるか”。本書では肉や魚をしっかりとることができる、満足度の高いメニューばかりを紹介している。

 紹介されているレシピは著者が毎日楽しんでいる晩酌メニューで、お酒をやめなくても糖質オフして7kgやせた体重をしっかりキープできているそう。レンジで加熱したり、切る作業を最低限にしたりと、ささっと手軽に作れる時短アイデアが満載なのも嬉しい。さらに、週末に作り置きできるおつまみも多数掲載。ゆでキャベツの梅おかか和え、蒸しなすと生ハムのハーブマリネ、きのこのアンチョビベーコン炒め、豆もやしのエスニックサラダなど、お弁当にも活用できそうだ。