早期英語教育はデメリットの方が大きい!?「子どもを英語嫌いにさせない」家庭学習法

出産・子育て

公開日:2017/8/28

 子どもを英語好きにさせるためのコツが詰まった『子どもの英語力は家で伸ばす 本物の英語が身につく最強の家庭学習法』が、2017年9月1日(金)に発売される。

「読む」「聴く」だけでは通用しない時代が到来し、これからは「話す」「書く」を加えた4技能が必要になる。著者は1年間で40万人を「丸暗記英語」から解放している大人気講師・関正生。単に「入試に合格する英語力をつける」だけでなく、ビジネスで使える英語や日常会話、海外生活で使える英語までを見据えて、「楽しく学べること」をモットーに指導を行っている。

 同書は子どもが本物の英語力を身につけるために必要なことを凝縮。特に家庭でできることを中心的に取り上げ、4コママンガなどを交えて楽しく、わかりやすくまとめている。子どもを英語嫌いにさせない親のアプローチ方法から、英語が好きになって勝手に勉強し始める方法まで、子どもの英語力アップのために親ができることを学んでいこう。

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早期英語教育も留学も必須ではない!?

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「無理に早い時期から始める必要はない。13歳から始めて成功した人はいくらでもいる」と語る関も、英語をはじめたのは中学生になってから。

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「留学しなくても英語はできる」と断言しても良い。逆に留学しても英語ができるようにならない人もいる。

「英会話学校に通うのは、早ければ早いほどいい?」「留学は必須?」「受験英語は役に立たない?」など、子どもを持つ親は疑問が尽きないもの。しかし関の出した答えは「どれもNO」。たとえば「早期英語教育は、メリットよりもデメリットの方が大きい」と考えている。早期英語教育は従来の丸暗記英語をただ早く始めるだけで、むしろ英語嫌いを増やすことにつながりかねない。関は早期英語教育をただ「否定する」のではなく、「利用する」方法を提案していく。

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各章のはじめに導入の4コマ漫画があり、全体像をつかみやすくなっている。

 英語を勉強する子どもにとっては「あるある」と共感でき、保護者にとっては「数十年疑問に思いつつ、誰にも応えてもらえなかった疑問」を解決してくれる同書。本当に身につく英語について知りたい人は、ぜひ手に取ってみてほしい。

一番大事なのは“子どもを英語キライにさせない”こと
・2020年に迫る小学校の英語教科化(2018年から一部地域では先行実施)
・2021年1月実施が決まった「大学入学共通テスト」
・英検、TOEIC、TEAPなど、大学入試の外部検定試験導入増加
・就職・昇進・海外赴任で会社が求める高いTOEICスコア

関正生(せき・まさお)
1975年7月3日、東京生まれ。埼玉県立浦和高校、慶應義塾大学文学部(英米文学専攻)卒業。TOEICテスト満点取得。現在、リクルート運営のオンライン予備校「スタディサプリ」にて英語の授業を担当。中学生、高校生などの受験生を中心に、社会人、小学生にも授業を行う。1年間の受講者数は40万人以上。「丸暗記のいらない、英語の本質」を伝え続けている。「暗記英語からの解放」を掲げ、社会人向けの講演・教材研修も数多く行う。「世界一わかりやすい」シリーズは50万部を突破し、著書合計では99万部を超える。また、現在NHKラジオ「基礎英語2」にも連載中。著書は『世界一わかりやすい英単語の授業』『世界一わかりやすいTOEICテストの英単語』、『東大英語の核心』、『サバイバル英文法』など多数。

※掲載内容は変更になる場合があります。