恋愛、仕事、結婚、育児……すべての女性に伝えたい「ゆずれない想い」。阿部真央、MINMIら女性アーティスト6人が語る自身の生き方

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公開日:2017/12/23

 女性アーティスト6人が、「音楽人生」と「女の人生」をクロスさせながら自身の生き方を語る『WOMAN 女性アーティスト6人が語る、恋愛、家族、そして音楽』が、2017年12月20日(水)に発売された。

 同書には、阿部真央、坂本美雨、渡辺敦子、ノマアキコ、JILL、MINMIといった女性アーティスト6人が登場。それぞれ、「初恋や彼氏との付き合い」「アマチュア時代の活動やデビューについて」「恋愛事情と理想の家庭像、結婚、出産のタイミング」「子育てとミュージシャン活動の両立」「働く女性、子育て中の女性、音楽を志す女性へのメッセージ」などのテーマについて想いを語っている。

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妊娠がわかってからも、ツアーとイベントが残り十数本くらいはあったのかな。だから毎日、死んだおじいちゃんに「今日もライブでジャンプするけど、子供を守ってください」って祈っていました。だってあれだけライブ中に跳んで動き回ってる私が急にじっとして動かなくなるって、観てる人にとっては明らかにおかしいじゃないですか。だから覚悟をして、死んだおじいちゃんの助けを求めながら、やっていました。そんな時に主人は「この状況がわかってて赤ちゃんが来てくれたんだから、たぶん大丈夫だよ」って言ってくれて。そこで少し気が楽になった部分はありましたね。ノマアキコ(トーキョーキラー、PIGGY BANKS、ex.GO! GO! 7188)

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別に子供を産んだから女性としてレベルが上がるとか、そんなこと一切思わないです。それでも私にとって出産は、自分という人間をようやく認めてあげられるような大事な経験でした。もともと自信がそんなにないタイプの人間なんですけど、これからの将来を考えた時に“私はこの子をちゃんと産むことができたんだ”という事実が私を支えてくれると思うんです。阿部真央

アルバム「Sing with me」は子供だけではなく、お母さんたちにも聴いて笑顔になってほしくて作ったんです。自分も子育てを始めて息が詰まるような瞬間もありましたけど、歌に助けられてきました。既存の歌だけじゃなく、何でもかんでも歌に乗せて、メロディに乗せて。“うんちがもーれた♪ またゲロはーいた♪(笑)”って歌うだけで、“大したことない!”って気持ちになる。そういう歌の力を日常の中で切実に感じているんです。坂本美雨

まわりから「女性バンドが大成しない理由は男関係だ」って言われてたんですよ。それでポシャっちゃいけないと気をつけてた… っていうか、洗脳されてたのかな(笑)。私も好きな人がいても結婚しようとは思わなかった。良くも悪くもバンドと結婚してたんだよね。それくらいプリプリを愛してたっていうか… 気持ち悪いっていう人もいるかもしれないけど(笑)。もし解散しなかったら、誰も結婚していなかったかもね。それか、“結婚しながらも、うまくやりくりしようね”って話になってたのかもしれない。渡辺敦子(PRINCESS PRINCESS)

それまで私も夫も音楽業界やバンドの世界でしか生きてこなかった人たちが、子供ができたことによって幼稚園や小学校といった社会にまた戻っていくわけなんですけど、もう“人付き合いって何だっけ!?”って感じなんですよね(笑)。ママ友にしても“PERSONZのJILLだ!”って知ってる人も知らない人も当然いるわけなんですけど、見た目もずっとこのまんまだから(笑)、きっと“この人はいったい何なんだろう”と思ってる人もいたかもしれないです。だけど私は別に気にせずに幼稚園や小学校に堂々と行っていましたよ。だから娘がずっと言ってましたね「一番目立ってるの、ママだから!」って(笑)。JILL(PERSONZ)

何度も、どっちかに絞ったらいいんじゃないかなって… 仕事だけとか、子育てだけとかって思ったんですが、仕事に対して“ここまでやろう”っていうゴールは、今のところ“自分の体が健康である限り続けていこう”とは思っているんですね。だから、“このせめぎ合いの中でできる限りの仕事はしたいし、していくべきだ”って決めています。せめぎ合いは現在進行形ですけどね(笑)。でも、ライブをした時に“こんなに喜んでくれる人がいるんだ!”って思えるので、それが私もめちゃめちゃ幸せで、歌うという仕事で、経済的な意味だけではなく、生きている意味も感じさせてもらっています。せめぎ合ってやっていることで、女性の方に“「私も同じ」って思ってもらえているのかも”って思うと、自分も働きながら子育てしてる意味があるのかなって思えますしね。MINMI

 同書に登場する6人は、女性にとって結婚や出産の適齢期と言われている20~30代に活躍してきた。ミュージシャンの活動は先々まで決まっているツアーやリリースなどがあり、産休・育休というタイミングを見つけることも、子育てしながら活動をするのも並大抵の労力ではない。それでも彼女たちは多くのファンが待つステージへ上がり、素晴らしい音楽を届け続けている。

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「アーティストだけど、ひとりの女性」。同書で紹介されている前向きな生き方や言葉を人生の指針にしてみてはいかが?

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