実践的に最速で学べる! Webプログラミングの入門書

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公開日:2018/6/27

Webプログラミングが面白いほどわかる本 ~環境構築からWebサービスの作成まで、はじめからていねいに~』 (KADOKAWA)

Webプログラミングが面白いほどわかる本 ~環境構築からWebサービスの作成まで、はじめからていねいに~』 (KADOKAWA)が、2018年6月22日に発売された。本書は、2017年に発売された『高校生からはじめる プログラミング』(KADOKAWA)の続編だ。前作同様、学校法人角川ドワンゴ学園 「N高等学校」(以下、N高)のプログラミング教育メソッドを凝縮している。

 N高は、2016年4月に開校した“ネットの高校”で、授業やレポート提出はネットで行い、時間や居住地を問わず自身のペースで授業を受けることができる。通常授業のほか、課外授業や職業体験学習の機会も設けている。課外授業の一つとして、プログラミングの授業が行われており、ドワンゴのトップエンジニアである吉村総一郎さんが練り上げた、“実践的に、最速で学べるカリキュラム”が評判となっている。

 本書では、サーバーサイドのWebプログラミングを学んでいくために必要なLinux、ファイル操作、標準入出力、シェルプログラミング、TCP、HTTP、Git、GitHub、Node.js、ライブラリ、チャットボット開発を扱い、最終的にNode.jsで簡単なHTTPサーバーを実装するところまでを学ぶ。このようなカリキュラムは珍しく、“実践的な内容”に徹底的にこだわっている証拠だ。1000人以上の高校生にプログラミングを教えてきたN高だからこそできる、Webプログラマーに必要なことを、はじめからていねいに学ぶことができる本なのだ。

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フルカラー、文字が大きいのも特長だ。

 本書は、HTML/CSS/JavaScriptの基礎を身につけていることを前提としているため、ある程度のプログラミング経験は必須だ。プログラミング経験がゼロである方は、『高校生からはじめるプログラミング』から学んでほしい。また、本書と同様の内容を「N予備校」で学習することも可能だ。「N予備校」は、N高の課外授業を扱うWebサービスで、N高の生徒でなくても(社会人であっても)受講することができる。

 この夏、環境構築で挫折して諦めていたサーバーサイドに挑戦してみたり、スキルアップ・転職のためにNode.jsを学んだりしてみてはいかがだろうか。エンジニアにとってLinuxやGit・GitHubの使い方は必須知識だが、本書で扱うNode.jsまで詳しいエンジニアは多くないだろう。本書で“差をつけられるスキル”を身につけることができるかもしれない。