飛躍するAqoursの新時代――『ラブライブ!サンシャイン!!』特集番外編

特集番外編1

2019/2/12

飛躍するAqoursの新時代――『ラブライブ!サンシャイン!!』特集番外編

 イラスト表紙&巻頭ぶち抜きの40ページ規模特集といえば、『ダ・ヴィンチ』ではマンガ家のあだち充さん特集、高橋留美子さん特集、そして『進撃の巨人』特集に続く4例目ということになる。

 しかし、『ラブライブ!サンシャイン!!』が他と違うのはアニメーションだけでなくあらゆるメディアで展開しているプロジェクトであるということだ。

 1年前の特集に引き続き、今回のインタビューと原稿の執筆は全て清水大輔が担当している。

 今回は作詞家・畑亜貴が手がける楽曲の歌詞や、作中のセリフなどの「言葉が持つ力」と、それが「Aqoursにもたらした変化」を切り口に作品の魅力に迫る、というコンセプトで誌面構成をした。

 撮影はいずれも都内のスタジオで行われたが、2018年3月号でお届けした前回特集取材のおよそ1年前と比べても、Aqoursの歴史を強く感じたシーンがあった。表舞台に立つ人間として、カメラの前で佇む姿や、コンディショニングの作り方など、一線で躍進し続けてきた2018年、その経験値が確実に彼女たちの力になっているという印象を受けた。

 たとえば、グループのリーダー・高海千歌を演じる伊波杏樹。彼女は舞台女優としても活躍しており、多忙なスケジュールの合間を縫って取材に駆けつけてくれたのだが、現場で自身のコンディションを高めるため、スタッフと綿密なコミュニケーションをとり、彼女を輝かせるために現場が連動する。

 このチーム全体の仕事のクオリティこそが、Aqoursの綺羅星のような魅力に直結しているのではないだろうか。

 あるいは、自身が演じる国木田花丸に対し「私でごめんね、と思っていた」と今回のインタビューで明かしてくれた高槻かなこだったが、撮影に入るタイミングでガラッと空気感が変わるのだ。

 被写体としての自身の理解度の高さや、制作側の意図まで汲むようなインタビュー中の振る舞いなど、タレント力の高い、非常にクレバーな印象を受けた。

 そしてこれは、アニメは総合芸術なのだと改めて感じた瞬間でもあった。

 こうしたメンバー個々の成長が、作詞家や脚本家が紡いだ言葉の力を増幅させ、膨大な作業を経て生まれた映像に宿る“魂の輝き“を極限まで高める。

 1月4日公開の劇場版で物語の上では一つの区切りを迎えた『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqours。スタッフ陣も含め、いま最高潮に成熟しているプロジェクトは、ここからどんな未来を見せてくれるのだろうか。

 彼女たちがさらなる飛躍をとげようとしているタイミングに“言葉”という切り口で迫った特集、ぜひご一読ください。

[イラスト]
作画:藤井智之
仕上:横山さよ子
背景:小原志野
特効:山川明子
©2019 PL!SM