揉まずに“数回さする”だけ! 肩こりや腰痛が劇的に改善する「押し流し」マッサージとは

健康・美容

2020/7/14

『肩・首・腰・頭 デスクワーカーの痛み全部とれる 医師が教える最強メソッド』(遠藤健司/かんき出版)

 毎日座って仕事をするデスクワーカーにとって、肩や腰の「こり」と「痛み」は死活問題。マッサージや整体に行けば一度はラクになるものの、数日するとまた辛くなる…という日々の繰り返し。心身の不調につながり、仕事に身が入らなくなってしまうこともあるかもしれない。そんなときに読んでみてほしいのが、「肩甲骨はがし」の創始者・遠藤健司による『肩・首・腰・頭 デスクワーカーの痛み全部とれる 医師が教える最強メソッド』だ。

 そもそもなぜマッサージ店や健康器具を頼っても、しばらくするとまた患部が痛くなってしまうのだろうか? その理由は、筋肉が本来もっている性質にある。筋肉は揉んだり器具を使ったりして外から一点に力を加えると固くなり、より症状が悪化してしまう。そのためしっかりと症状を改善するには、体の内部から筋肉をほぐす必要がある。

 同書では医学的なエビデンスにもとづき、数回さするだけで痛みが改善する「押し流し」マッサージというメソッドを紹介していく。ポイントとなるのは、筋肉のまわりにある“ゆるい”組織の総称である「ファッシア」。ファッシアは筋肉が動くときの潤滑油のような役割を果たしており、水分が多すぎてむくんだ際には「こり」や「痛み」を感じやすくなってしまう。

 そこでファッシアのむくみをとる際に役立つのが、「押し流し」マッサージだ。やり方はとても簡単で、患部の筋肉を伸ばしながら指で5回ほどさするだけ。まず痛みの出る筋肉を特定した上で、その筋肉ごとに適切なマッサージの解説を読めるので、専門知識がなくても問題なし。わかりやすいイラストとQRコードによる動画でもマッサージのやり方をチェックできる。

 実は著者自身も、ひどい五十肩に悩まされた経験をもつという。筋膜リリース注射を打ち、改善を目指したことがあるものの、効き目はすぐに消えて痛みが戻ってきたそう。そこで思いついたのが、「筋膜リリースのターゲットである筋肉を、自分でマッサージすることも有効ではないか」というアイデアだった。さっそく自分で「押し流し」マッサージをやってみると、予想は的中。肩を動かしたときの痛みが瞬時にやわらぎ、マッサージを続けることによって五十肩を治すことに成功した。

 他にも同書では「肩甲骨はがし」ストレッチ、「骨盤振り子」運動、「壁つき背伸び」体操などのエクササイズも紹介。身体の深い部分にある「インナーマッスル」を動かす運動によって「こり」や「痛み」を予防したり、やわらげられる。「押し流し」マッサージでファッシアのむくみを取った後、3つのトータルなエクササイズを行うという流れで、身体と心の健康を保てるはずだ。

 掲載されているメソッドは、いつでもどこでも簡単にできてお金もかからないものばかり。身体の正しいメンテナンス法を習得して、肩・首・腰・頭の痛みとサヨナラしてみてはいかが?

この記事で紹介した書籍ほか