『サザエさん』カツオが自らお小遣いを稼いで買ったモノに感動「見直したわ」

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更新日:2020/8/17

サザエさん
『サザエさん』14巻(長谷川町子/朝日新聞出版)

 8月9日に放送されたアニメ『サザエさん』では、カツオのお小遣いのつかい道が「うるっとくる」と話題を呼んでいる。

 そのエピソードは、作品No.8134「ぼくたち、勤労の夏」。カツオは「夏休みは交際費がかさむから」と、家の手伝いをしてお小遣いを稼ぐことに。翌日から靴磨きや買い物などせっせと働くが、思いのほかすぐにやることが尽きてしまい、なかなか貯まらない。

 そんななか、同級生の中島くんが親戚のおじさんにお小遣いをもらった話を聞きつけたカツオは、早速波平の兄・海平おじさんに電話。「遊びに来てほしい」とお願いしようとするも、お小遣い目的で電話したことが家族にバレて、波平から「罰として、夏休みの間はお手伝いをしてもお駄賃は一切なしだ」と大目玉を食らってしまう。

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 あまりのショックで寝込むカツオ。そんな折、中島くんがやって来て、お兄さんの知り合いの女子大生がフリーマーケットを開くことになり、手伝ってくれる人を探していると伝える。“女子大生”に反応したカツオは、すぐに承諾し、身支度を整えて出発。そんな短絡的な弟の姿に、サザエは「まったくもう…」と呆れた表情を浮かべるのだった。

 フリーマーケットでは、カツオと中島くんが大活躍。汗をかきながらも、威勢のいい声を出して客を呼び込んだおかげか、売上は上々。結果、すべて完売し、女子大生から「今日のお礼に」と500円玉を受け取った。

 なにに使うか迷うカツオに、サザエは「暑いなか頑張ったんだもの。欲しいものを買いなさいよ」と自分のために使うことをアドバイス。するとその夜、磯野家からは「甘くておいしい」「甘いです」などとなにかを美味しそうに食べる声が。そう、実はカツオ、「なんだか自分だけのために使うのはもったいなくなってってさ」と、家族みんなのために大きくて甘い“スイカ”を買ったのだ。「僕も、お父さんたちがお土産を買ってくる気持ちがわかったよ」などと一丁前に語りだしたカツオに、家族たちは「生意気言って」とツッコみつつも、「フフフ…」と嬉しさのあまり笑みがこぼれまくりなのであった。

 お金にがめついながらもハートウォーミングな展開を起こしたカツオに対し、視聴者からは「カツオ、漢気しかない」「カツオくんの優しさに毎回感動してしまうおばさん それは私」「そうゆーとこがカツオってカッコいいねんな、 粋やねん」「は? カツオが? 頑張って稼いだお駄賃で? 家族のために? スイカ買ったって??? まじ? 見直したわ」「カツオは、ほんとにいい子。 なんていい子なんだ」「なんだこの綺麗なカツオは……まあ、来週には元通りなんですけどね」などと感動する声が多くあがっている。

 カツオの通信簿は毎度散々なものだが、先生が記入する自由欄には「人を思う気持ち5 優しい心5 これからも思いやりの心を持ち続けてください」と書かれていたことも。今回のエピソードも、まさに“思いやりの心”がよく描写されていた。