犬山紙子が選ぶ、非モテ女が12月に読むべき本ベスト5
更新日:2013/8/2
街は徐々にクリスマスに染まり始め、彼氏がいない女子にとって心も身体も冷えきる季節が今年もやってきた。慰めてくれるのは本だけ……というアナタの強い味方、コラムニスト犬山紙子さんに「非モテ女性がクリスマスに読むべき本」を選んでもらったラコ!
犬山紙子 1981年生まれ。ブロガー、コラムニスト、エッセイスト。編集者を経て、『負け美女』を出版。「負け美女研究家」として、雑誌、ラジオ、テレビなどで活躍中。http://corokkecorokke.at.webry.info
- 1位
- いいオンナになろうと思える本
- 著者名:杉作 J太郎
- 発売元 : 理論社
- 価格:1,404円
マルチに活躍する杉作J太郎さんが、思春期男子の女子にまつわる悩みに答える本です。男子もこんなに苦労しているのかという発見があるし、女子にとっても、男子の扱い方の実用書として読めます。杉作さんは、女性の言うことは全て正しいという考えの持ち主。杉作さんの男気にあてられて、逆にこっちも優しくなろうと改心しちゃうくらいなんですね。クリスマスシーズン、非モテ女子は男性に卑屈になる時期ですけれど、こんなに素敵な男性がいるんだ、自分もいい女になろうって思うんじゃないかな。
- 2位
- クリスマスは、仏教に逃げましょう。
- 著者名:池上彰
- 発売元 : 飛鳥新社
- 価格:1,404円
そもそもクリスマスって、イエス様の誕生日を祝うわけで、キリスト教徒の日じゃないですか。仏教に逃げましょう。そんな日関係ない、今寂しくなる必要ないよねってなりますよ。もちろん知識として仏教を学ぶのもいいですよね。池上さんの本はとても分かりやすいですから。さらに素晴らしい点が、仏教にはカースト制度がないということです。30才になって彼氏もセフレも好きな人もいない恋愛カースト最下層の女(私含む)を受け入れてくれるんですよ。ゲスな話ですけどこういうところから入っていくのもいいかなって思うんです……。
- 3位
- 男が美少年に恋をするサナトリウム純文学
- 著者名:福永武彦
- 発売元 : 新潮社
- 価格:473円
普通の恋愛小説をクリスマスに読むのはキツイじゃないですか。でもうっとりと恋愛を楽しみたい、そこでこれです。BLが入ってます。といっても、精神的なつながりとしてのBLですね。「孤独」がテーマなのですが、相手が自分に近づいたと思ったのに、追いかけたら離れて行く、恋心が返ってこないという主人公の孤独との葛藤。登場人物のなかの「こういう男いるわ」とかが、リアルに入ってきて感情移入もできます。哀しくも美しい文章が、アラサー女に沁みるんです。
- 4位
- 彼氏がいない、今こそ青春!
- 著者名:安彦麻理絵
- 発売元 : 宝島社
- 価格:1,234円
クリスマスには、女子会ではなく、ブス会を行いましょう。彼氏がいなくてよかったと思うかもしれません。ここでいう「ブス」とは容姿の美醜のことでなく、男ウケや見栄から解放された行動やヒトを指します。そしてブス会とは女同士で腹の中をさらけ出す会です。ブスメシ(ex.チンしたごはんにマヨネーズをかける)を食べながらブス友と交わすブストークによそゆき感は必要ありません。アラサーで、男もいなくてクリスマスを女同士で集まってるこの状況って楽しくない? なんて思っちゃうくらい、その時間は一点の曇りもない青春の1ページだと思うんです。
- 5位
- 美人なのに彼氏がいないオンナたちの恋愛話
- 著者名:犬山紙子
- 発売元 : マガジンハウス
- 価格:1,028円
美人だったらうまくいっていただろうって思うこと、たくさんあると思うんです。私も昔はそうでした。だけど実は美人にもデメリットはあって、仕事が出来ても顔がいいからと言われたり、恋愛でも高嶺の花で終わっちゃったりするんですよね。美人だからってすべてから解放されるわけじゃないし、人は結局同じくらい悩みや不安があるもの。この本は、彼氏がいない美女たちの悲惨で笑える恋愛話を集めました。美人願望は消え、「自分のほうがマシだな」ってきっと笑えると思いますよ。
【犬山紙子さんより】
クリスマスにひとりの非モテのみなさんには、あせるなって言いたいですね。今の状況を楽しむ気持を作ってほしい。恋人がいない女友達がいたらラッキーなことですよ。カップルdisって飲んだっていいじゃないですか。精一杯楽しみましょう。来年は私もそこにいないかもしれないし♪
犬山さん、ありがとラコ~! この5作品のおかげで、暖かい12月になりそうラコ! 他にもこんなテーマのランキングが知りたい!というのがあったら @bookrako までよろしくラコ!