羊毛フェルトで「世界に一つだけ」の猫を手作りしませんか?
公開日:2022/8/11

いま羊毛フェルトの人気が高まっている。針と羊毛さえあれば、猫や犬といった動物をはじめ、アクセサリーなど雑貨まで作れてしまう羊毛フェルトは、ほっこりとした味わいが魅力のハンドクラフト。
なかでも、リアルでかわいい猫の羊毛フェルトの人気は高く、おうち時間が増えている昨今、自宅でできる趣味として始める人も多いそう。
『羊毛フェルトから生まれる猫の肖像 「わくねこ」の作り方』(Sachi/KADOKAWA)では、表紙の猫にはじまり、ページを開けば次々とかわいらしい猫たちが登場する。これがすべて羊毛フェルトでできていて、しかも自分で作れるなんて……考えただけでなんだかワクワクしてこないだろうか。


ひたすら針を刺す、その時間も愛おしい
タイトルにある「わくねこ」の「わく」とは枠のこと。その名のとおり、この本で紹介されているのは、フレームに収めた肖像画スタイルの猫の作り方。

作者のSachi氏は、実は羊毛フェルト界では知らない人はいないという人気アーティスト。YouTubeで発信される制作過程動画は777万回再生を達成したこともあるという実力派。そのテクニックがこの1冊の中にすべて網羅されているのだ。

なにかと気ぜわしい毎日を送る私たちにとって、ひたすら羊毛を針で刺すという作業は、ある意味、無心になれる癒しの時間。しかも、その先にはかわいい出来上がりが待っている。ワクワクしないはずがない。ただし、あまり夢中になりすぎて、針を指に刺したりしないようご注意を。これがとんでもなく痛いからだ。そうならないための正しいニードルの持ち方と、針から指を守る方法も記されている。


初心者も中級者もみんな楽しめる
本の中に掲載されている作品はどれも本物そっくり。果たしてこれが自分に作れるのだろうか……と不安になる人も多いかもしれない。でも大丈夫。道具にはじまり、材料から基本の刺し方まで丁寧に解説されているのだ。





基本の刺し方をじっくり学んだら、いよいよ作品づくりに挑戦。





白猫、子猫、ハチワレ、サバトラ、三毛猫と5種の猫の作り方が、60〜80プロセスに及ぶ工程写真と文章で詳しく紹介されている。
基本的に初心者でも作れるように丁寧に解説されているのだが、ある程度仕上がったあとは、より完成度を高めるための中級者向けのテクニックが紹介されている。つまり、初めて挑戦する人も羊毛フェルト経験者も、どちらも楽しめるつくりになっているというわけだ。

お手本にとらわれず、自分だけの「かわいい」を目指そう
「途中であきらめない」「たくさん失敗するつもりでのぞみましょう」など、こちらの不安を察したかのようなSachi氏の励ましコメントが嬉しい。いざ、針と羊毛を手にしたものの、なかなか羊毛が固くならない、見本と同じ形にならない……など、思った通りにできないことも多いが、焦らず根気よく続ければ、きっとうまくいくと思えてくる。
「読者の一人ひとりが自分だけのわくねこを作り出す」、それが「わくねこ」の生みの親でもあるSachi氏の願い。本の中で紹介されている手順に忠実に従い、少しでも見本に近づけようと努力するのもいいけれど、多少表情が違ったり、模様がずれたりしても、それはそれ。苦労して作りあげた「わくねこ」はきっと愛おしいはず。
ぜひ、自分だけの「かわいい」作りにチャレンジしてみよう!
文=阿部えり