「美魔女ブーム」の仕掛け人がその手法を披露!

ビジネス・社会・経済

2012/12/1

「欲望」のマーケティング ― 絞り込む、巻き込む、揺り動かす

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : ディスカバー・トゥエンティワン
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:山本由樹 価格:864円

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「美魔女ブーム」により、アラフォー女子の「美」が当たり前のように語られるようになったのは、アラフォー女子としてはうれしい限り。一昔前だったら、40代の女性の美をことさら強調するなんて、考えられなかったことでしょう。

そんなブームを巻き起こした山本由樹さんは、40代女性をターゲットとした月刊誌『STORY』と『美ST』の編集長を7年間されていた方です。「美魔女ブーム」を生み、アンチエイジング市場を活性化するという新市場を開拓した山本由樹さんが、そのマーケティング戦略を実例として取り上げつつ、雑誌だけでなく、企業の顧客創造や商品企画にも有効なマーケティング手法について語ったのが、『「欲望」のマーケティング』という1冊です。

著者は、新市場の創出に必要なのは、何よりも、人々の根源的な「欲望」を見つけ出すこととし、新たな消費は、その欲望をマーケティングし、コンテンツ化、ブーム化することにより発生するとしています。そして、それには、雑誌メディア独自の手法、「絞り込む(ターゲティング)+巻き込む(エンクロージング)+揺り動かす(シェイキング)」が有効だとし、美魔女ブームを事例にその手法を紹介していきます。

「もう一度女としての幸福を実感したい」という妻たちの切実な欲望に対する答えとして生まれたのが「美魔女」というコンテンツだったそうです。それにしても、美魔女ブームは一気に巻き起こった感があります。第1回国民的美魔女コンテストのメディアの反響を広告費換算すると、22億円。翌年行われた第2回は67億円というのですから、驚いてしまいます。

マーケティングについて語っているとはいえ、非常に読みやすい本です。私は、「美魔女ブーム」への興味から読み始めましたが、ブーム仕掛け人による本書を読んだら、ブームに乗るのもいかがなものかと思うかと思いきや、逆にブームに乗るのも悪くはないのかもと思った次第。これが、「欲望」を顕在化したマーケティングのなせる業なのでしょうか?


なんと、「美魔女市場は1兆円」。その市場を生み出したが、本書の著者、山本由樹さんなのです

目次を見てみますと、「セックスレスとうい共通の悩み」というタイトルが。女性誌ではおなじみのキーワードですね