家を買う選択で人生が好転!?「持ち家女子」が将来やお金の心配から解放された理由

暮らし

更新日:2023/7/7

持ち家女子はじめます
持ち家女子はじめます』(石岡茜/飛鳥新社)

 20代後半から周りの友達はどんどん結婚するし、キャリアにも差がついてきて……。将来は年金ももらえなくなりそうだし、ひとりで生きることになるならお金のことも心配。そんな迷えるアラサー女子必読の一冊が『持ち家女子はじめます』(石岡茜/飛鳥新社)です。

 本書は、29歳のOL「めいこ」が家を買う選択をすることで、自分で人生の舵を握る幸せを学んでいく物語。愛らしいイラストの漫画とともに、「ことり不動産」の代表で著者の石岡茜さんが、女性が家を買うメリットや、実際に購入を検討する際のノウハウなどをわかりやすく解説しています。

めいこの悩みに共感の嵐! 解決法は「家を買う」!?

持ち家女子はじめます

 めいこは30代目前に彼氏に振られてしまい、思い描いていた「養ってもらって幸せライフ」が水の泡になってしまいます。「素敵なリビングであたたかな日差しを浴びながら、優しい旦那さんとコーヒータイム」なんてささやかな夢を見ていたのに……。

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持ち家女子はじめます

「養ってもらって幸せライフ」とは程遠い現実を生きるめいこ。環境を変えて何とかしようと引っ越しを決意したところに、意外なアドバイザーが現れます。

持ち家女子はじめます

 小鳥の「ななぴ」です! ななぴは、なんとめいこに賃貸ではなく「持ち家」をおすすめします。ここで「女性が家を買えるの?」「婚期がますます遠のくのでは?」と疑問に思った人も多いでしょう。めいこも、同じ疑問をななぴにぶつけました。しかし、不安定な今の時代だからこそ、むしろ持ち家が女性の人生の選択肢を広げると言うのです!

女性が家を買うと広がる、人生の選択肢

・理想の空間にカスタマイズできる
・シングルライフも楽しめるし、パートナーと一緒にも住める
・一生住む場所がある安心感を得られる
・家賃を払い続ける賃貸と違って自分の資産になる
・結婚、家族が増えるなどライフステージが変わって住めなくなっても貸し出して収入減にできる
・売却すれば住み替えの資金になる
・老後に家を借りられなくても居場所がある
・子どもに資産として残せる
などなど

持ち家女子はじめます

 持ち家の可能性を知り、落ち込んでいためいこも自分の将来に期待する余裕が生まれたようです。

購入検討が本当に望む「幸せ」を見つめ直すきっかけに

 人生の可能性を広げてくれるとはいえ、やはり家を買うのはかなり勇気がいるものです。そんな不安に対しても、本書はばっちりフォロー。住宅ローンの審査基準の解説といったお金まわりの話や、耐震基準などの家選びで押さえておくべき注意点まで、実践的な情報を掲載しています。

持ち家女子はじめます

 とはいえ、「どんな家を選ぶべきか迷ってしまう」「失敗したらどうしよう」と心配になるかもしれません。本書では、家を「自分軸」で選ぶ方法を提唱します。「人生で実現したいことや、大切にしたいことは何か?」を考え抜くことで、理想の家を探せるように読者にアドバイス。価値観の掘り下げ方や、優先順位のつけ方についてもふれています。

持ち家女子はじめます

 めいこも、家探しを通して真剣に自分と向き合い、歩む道を見つめ直すきっかけに。自己肯定感が高まれば、仕事に対する姿勢やパートナーとの付き合い方なども変わり、人生で見える景色も違ってくるかもしれません。

文=三浦小枝

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