ほうれい線や額のシワ、二重あごを撃退！ ハリウッドセレブも魅了する顔ヨガとは？

　たるみやほうれい線が気になって、マスクを取るのが怖い。そう思っている方もいるのではないでしょうか。ハリウッドセレブにも指導する著者が提唱する、『LAハリウッド式 美顔ヨガ』（Ｋｏｋｏ：著、薩摩宗治：監修/Gakken）は「舌」を顔の体幹ととらえ、そこにアプローチ。ゆがみやたるみを整えて美顔を目指せるという新発想の「顔ヨガ」です。

顔のコアマッスルを鍛えて、内側から引き締め！

　筋トレをすると、筋肉がつきます。ヨガやピラティスはインナーマッスルを鍛えるので、しなやかな筋肉がつくとして人気ですよね。結果、体が引き締まるのでダイエットの定番の方法です。

　この顔ヨガは、いわば顔のインナーマッスルを鍛える筋トレです。顔を支えている舌は実はほとんどが筋肉でできているので、鍛えることができます。舌を鍛えることで顔を内側から引き上げてシャープな顔立ちを作り、ほうれい線やたるみにも効果があるのだとか！良いことずくめですよね。

上あごに舌をくっつけられますか？

　あごは実は、小さな骨で頭蓋骨にぶら下がっているだけの構造なのだそうです。そのため、非常にズレやすい場所。

舌が落ちると不安定なあごを下に引っぱり、それに準じて顔筋もどんどん下へと落ちてしまいます。それを食い止めてくれるのが、顔の“体幹筋”である舌の力を上げることです。

　と、監修の薩摩宗治氏。

舌の筋力が衰えると、本来上あごについているべき舌が上あごから離れ、下あごのほうに落ちた“落ち舌”に。これが舌全体の筋力低下のサインです。人間の舌は、１日のうち23時間以上は上あごにぴったりとついているのが理想。

　だそうです。顔の筋肉を支えているなんて、本当なのでしょうか。落ち舌？ と思いつつ自分の口内を確認してみると……？ あらやだ、とっても落ちている。私の場合、舌が口の中で浮いている状態とでも言いましょうか。そんなに太っていないはずなのに、二重あごになっている人は落ち舌が原因かもとも書いてあり、ぐうの音も出ませんでした。

　常に舌を上あごにくっつけることを意識してみると、口の周りがとても疲れる！いかに「落ち舌」なのかを実感しました。

誰も見てないところで思いっきりやって効果を実感

　さっそく、基本の「舌ヨガ」に挑戦しました。まずは「Nのポーズ」。口を開け、「エーンー」と口に出しながら、舌を上あごにつけます。次に「ヌッ」と上あごを舌で弾きます。

　今までにない感覚！ 昔遊んだ舌を鳴らす遊びを思い出します。慣れていない方は上あごに舌をくっつけてキープするのがすでに難しいかもしれません。QRコードがついていて、Koko先生のお手本が動画で見られるのも嬉しいポイント。

　さらに「天井なめのポーズ」「舌振りこのポーズ」に挑戦しました。

「天井なめのポーズ」は上を向き、舌を天井に突き出すポーズなんですが、使ったことのない筋肉を使う感覚です。「舌振りこのポーズ」は、上の歯8本以上見えるような大きな笑顔を作り、左の口角から反対側に向かい、舌の裏側で下唇をなぞるようにゆっくりと動かします。

　単純な動きですが、なかなか難しい……！ 下の歯が見えてしまうのは、あごで動かしてしまっている証拠なのでNGなのだそうですが、私は見えてしまっていて、苦労しました。

　顔ヨガは思い切りやることで筋トレ効果が得られます。誰もいないところでこっそりやってみましょう！

ほうれい線やたるみ……気になるところにアプローチ

　Chapter2では顔の悩みに沿った「顔筋リバランスヨガ」が登場。ほうれい線や顔の凝り、マリオネットラインなどの気になるところにピンポイントにアプローチできます。

　額のシワを薄くするための「おでこグーほぐし」は気軽にできる上に、スマホやパソコンでの凝りをほぐしてくれてすっきり！ スマホによる前傾姿勢や、目の疲れは美容の大敵。数回やるだけでかなりほぐれた実感がありました。

　ほかにも面白く、すぐに効果を実感できるエクササイズがたくさん！ どれも試してみたくなります。

一生食べて笑って過ごすために

　ものを食べる、話す、笑う……舌はさまざまな局面で重要な役割を果たします。美容や筋トレのみならず、健康維持にもとても役立ちそうです。おそらく舌を鍛えたことがある方は少ないと思います。だからこそ、変化がきっと感じられるはず。劇的な変化にびっくりする日は近いかもしれませんよ。私も続けてみようと思います！

文＝宇野なおみ