連載半年で販売数100万冊突破! WEBTOON「タテコミ」で大人気の聖女追放ざまぁが爽快!

マンガ

PR更新日:2023/10/5

聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました~力を解放したので国が平和になってきましたが元の国まで加護は届きませんよ~
聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました~力を解放したので国が平和になってきましたが元の国まで加護は届きませんよ~』(よどら文鳥:原作、ミドリ、RTC STUDIO:作画/Rentaコミックス)

 縁の下の力持ちという言葉があるように、大事な部分を下支えしている人々の努力や貢献は案外表からは見えづらい。それゆえに、「いなくても同じ」「いる意味あるのか」と心無い言葉をかけられてしまうことも少なくない。だが当然、そうした人々の支えがなくなれば、世界は衰退の一途をたどるのみ。『聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました~力を解放したので国が平和になってきましたが元の国まで加護は届きませんよ~』(よどら文鳥:原作、ミドリ、RTC STUDIO:作画/Rentaコミックス)は、そうした愚かな国王に追放されてしまった聖女の物語。

 本作品は、2015年より「Renta!」が開発するフルカラーの縦スクロールコミック「タテコミ」でRenta!オリジナルとして独占配信されている漫画作品。「タテコミ」では、スマートフォンで読むことに特化された縦スクロールコミック、いわゆるWEBTOONが2023年現在10万冊以上掲載されている。WEBTOONはこれまで発祥の地である韓国原作の作品が多かったが、本作は日本の作品でありながら連載半年で販売数100万冊を突破し、記録的なヒット作となった。さらに、Renta!の2023年上半期の少女漫画ランキングでは、メディア化やアニメ化された話題作をおさえて堂々1位を獲得した。

 この物語の主人公は、バーズーデン王国の環境を守ってきた聖女・リーシャ。しかしある日、国王・ダルエストとの婚約を破棄され、国を追放されてしまう。

advertisement
聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました~力を解放したので国が平和になってきましたが元の国まで加護は届きませんよ~

 ダルエストいわく、第二王妃候補である魔導士・アエルの方が優秀で、リーシャは聖女としてポンコツだから不要なのだという。彼に「聖女という肩書で国の金を奪っていた」と判断されたリーシャは、メートポリス王国へ追放されることに。そこは荒れ地に囲まれ作物が育たず、破滅の危機に直面していて――。

聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました~力を解放したので国が平和になってきましたが元の国まで加護は届きませんよ~

 追放され、メートポリス王国に置き去りにされたリーシャに声をかけてくれたのは、メートポリス王国国王・ラオウハルト=メートポリス。ラオウハルトはリーシャを丁重に扱い、ずっといてくれて構わないと快く迎え入れてくれた。

聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました~力を解放したので国が平和になってきましたが元の国まで加護は届きませんよ~

 そこでリーシャは、自身の力でこの荒れた土地を変えていこうと心に誓う。ここから、リーシャとラオウハルトを中心としたメートポリス王国改善計画がスタートする。

聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました~力を解放したので国が平和になってきましたが元の国まで加護は届きませんよ~

 ダルエストやアエルからゴミのように扱われ、こき使われて、聖女不要説が流れたことで使用人や国民からも疎まれていたリーシャ。彼女はメートポリス王国に自分の居場所を見つけ、慎ましいながらも充実した生活を送っていく。一方、リーシャがいなくなってしばらくした頃、バーズーデン王国にはある異変が起こり始めていた。急激に土地が干上がり、作物が育たなくなってしまったのだ。それには、バーズーデン王国の成り立ちに関わるある秘密が関係していて――。

聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました~力を解放したので国が平和になってきましたが元の国まで加護は届きませんよ~

 リーシャを優しく迎え入れたことで土地に力が生まれ始めたメートポリス王国と、彼女を追放したことで作物が育たず追い込まれていくバーズーデン王国。この対照的に描かれる二国の対比は、まさに追放ざまぁの醍醐味! メートポリス王国とバーズーデン王国の差は、今後ますます広がっていくだろう。タテコミならではの流れるような臨場感をもって繰り出される聖女の力の威力に、思わず引き込まれてしまう。

 ちなみに、原作を手掛けているよどら文鳥先生の推しキャラは、「ダルエスト国王をやたら悩ませているあの人」とのこと。「人気投票があったら、3位に君臨してほしいくらいです(笑)」とコメントしている。本編を読んで、ぜひこの人物が誰なのか、どんなキャラクターなのかもチェックしてみてほしい。

 枯れていた湧き水が回復し、潤った大地にはみずみずしい作物が生まれ、動物まで復活し始めたメートポリス王国。まだまだ王都の外には荒れた大地が広がっているが、書庫で管理人・ローエルと出会ったことで、少しずつ国の秘密も明かされていく。そして、少しずつ近づきつつあるラオウハルトとリーシャの関係にも注目していきたい。恋に鈍感な2人の心が通じ合う日も、きっとそう遠くはないはずだ。

文=月乃雫

あわせて読みたい