店内にメリーゴーランドがある書店? 全国最大規模の複合施設「コーチャンフォー」のすべてがわかるマンガを実在の社員が描いてみた

マンガ

PR更新日:2023/11/29

コーチャンフォーの社員が漫画を描いてみた!!
コーチャンフォーの社員が漫画を描いてみた!!』(さくらい/竹書房)

 皆さん、「コーチャンフォー」をご存じでしょうか? 1997年、北海道札幌市の美しが丘で誕生した大型複合施設です。東京、茨城にも出店し、現在は全国に8店舗を展開しています。そんなコーチャンフォーから、なんと社員さんが描いた漫画が発売されました。

 その名も、『コーチャンフォーの社員が漫画を描いてみた!!』(竹書房)。

 作者は、実在する社員のさくらいさん(ペンネーム)。学生時代から漫画が得意だったさくらいさんは、その特技を活かして、コーチャンフォーの広告を担当することに。そこで誕生したのが、このコミックエッセイなのです。Twitter(現X)で2年ちょっと連載し、このたび満を持しての単行本化となりました。

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この一冊であなたもコーチャンフォー博士に

 主人公は文野ヨル。コーチャンフォーの文具売り場で働く、元気いっぱいの25歳です。このヨルちゃんが、コーチャンフォーについてアレコレ教えてくれるという内容です。お店の成り立ちにはじまり、店内ツアーやイベントの紹介などなど。コーチャンフォーの名前をはじめて聞く人でも、これを読めば、数時間後には立派な「コーチャンフォー博士」になれます。

 恥ずかしながら筆者はコーチャンフォーを存じ上げなかったのですが、この漫画を読んで、「こんな楽しそうな複合施設があるのか!?」と驚きました。

 そもそもコーチャンフォーとは、「四頭立ての馬車」という意味。書籍、文具、ミュージック、飲食と、4つの柱を表しています。

 ヨルちゃんが紹介してくれたなかで、個人的に最も気になったのは書籍コーナー。広大なスペースに隙間なく並ぶ本たち。本好きからすると夢みたいな光景です。各店舗には「かぼちゃの馬車」「汽車」「メリーゴーランド」などのオブジェが飾られており、童心をくすぐるデザインになっています。可愛いですよね。

コーチャンフォーの社員が漫画を描いてみた!!

コーチャンフォーの社員が漫画を描いてみた!!

 コーチャンフォー新川通り店内にある「コーチャンフォーインターリュード」は、本格フレンチからパスタやスイーツまで揃えたカフェ&レストランです。ここの名物メニューである「シェフ渾身のビーフカレー」をヨルちゃんが紹介してくれるのですが、これがまた美味しそう。食品コーナー「マルシェ」では、このカレーのレトルトを購入することができます。お土産にも良さそうです。

コーチャンフォーの社員が漫画を描いてみた!!

コーチャンフォーの社員が漫画を描いてみた!!

 さらに、オリジナル商品「ウマッシングじる!!」の紹介も。アク取りを行った鶏ガラに北海道玉ねぎを合わせた鶏ガラオニオンスープのことで、お湯で割るとめちゃウマスープになるそうです。煮物やラーメンにもアレンジできるので、こちらもかなり気になります。お店の所在地が北海道だからか、どうしても食べ物のエピソードに目が行ってしまいます。

コーチャンフォーの社員が漫画を描いてみた!!

コーチャンフォーの社員が漫画を描いてみた!!

実話をもとにしたお客様とのほっこりエピソードも

 お店や商品紹介だけでなく、ヨルちゃんのお仕事風景も描かれています。ある日やってきた小さい男の子のお客様。お小遣いでこっそり買ったものを、お母さんにプレゼントします。微笑ましいエピソードです。

コーチャンフォーの社員が漫画を描いてみた!!

コーチャンフォーの社員が漫画を描いてみた!!

 またあるときは、外国人のお客様が来店。英語が苦手なヨルちゃんは、どうやってコミュニケーションを取ろうかと必死に頭を巡らせますが、アルバイトの男の子が英語が得意だったおかげで、ピンチを切り抜けます。こうしたお客様とのエピソードは、実話をもとに作られているそうです。ほっこりします。

 ほかにも、取り扱っている文房具の紹介や、店舗がある地域の紹介など、コーチャンフォーに関するテーマが盛りだくさん。番外編として収録されている『筆記学園』も面白いです。ボールペンの特徴を説明するため、ヨルちゃんが各ペンをイケメン擬人化。こちらに関してはコーチャンフォーとはまったく関係ありませんが、彼らが学園生活を送る楽しい内容になっています。

 読むと行ってみたくなるコーチャンフォー。書籍コーナーを楽しんで、マルシェでお買い物を楽しみたい!

文=中村未来