歌を追うごとに「殺人」の真相に近づいていく短歌集? 血生臭い気配と異様な雰囲気漂う額装を楽しむ贅沢な1冊

レビュー

「装丁すごない!?」と筆者の友人は言った。「すごいよね」と私は答えた。永井亘『空間における殺人の再現』(現代短歌社)の話である。本書は装丁からして異様な雰囲気が漂っている一冊なのだ。透明なプラスチック…

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