低予算、自作した2畳の山小屋での理想の暮らし…建築好き少年の“住みたい一軒家”探訪記!

マンガ

公開日:2024/1/1

お家、見せてもらっていいですか?
お家、見せてもらっていいですか?』(佐久間薫/KADOKAWA)

 いつの日か、自分の家を持ちたい。「どんな家にしようかな」と想像を膨らませることほど、楽しいことはないだろう。そんな想像が大好きな人にこそオススメしたいのが、『カバーいらないですよね』や『本屋の堀ちゃん』(双葉社)などを手掛けてきた漫画家・佐久間薫氏の最新作『お家、見せてもらっていいですか?』(KADOKAWA)。建築好きの小3の少年・家村道生(いえむらみちお)が、自由研究のため、街の気になる一軒家を訪ね、家主に家の中を見せてもらうコミックだ。

お家、見せてもらっていいですか?

 ある日、道生が訪ねたのは、建築面積はわずか2畳という小さな山小屋。家主の手作りなのだという。中に入ってみると、大きい窓があるから開放感があり、ふんだんに使われた木々や、細部の造りが美しい。

 電気は太陽光発電、ガスはカセットボンベ、水は汲んできて使い、夏は外で水浴び。ここの暮らしはちょっと不便だけど、何をするにも自由で楽しそう。おまけに、道生はこの家の建築期間と材料費に驚かされる。「そんなに安く、理想の家を作れるだなんて!」。道生同様、私たちも好奇心が刺激される。

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お家、見せてもらっていいですか?

 その他にも、この本にはたくさんの家が登場する。どの家も家主のこだわりが感じられ、まるで疑似体験ができるようだ。さらに、建築そのもののうんちくや面白さを味わえるだけではなく、道生と家主の交流にもグッとくるのだ。

 あなたの理想の家はどんな家だろう。この本で、いろんな人の家を訪ねて、自分の「理想の家」「理想の暮らし」を想像してみませんか?

文=アサトーミナミ