Snow Man渡辺翔太主演でドラマ化『先生さようなら』。イケメンの先生×女子高生、胸キュンで甘酸っぱい恋愛を描く

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更新日:2024/2/29

先生さようなら
先生さようなら』(八寿子/小学館)

 Snow Manの渡辺翔太主演で2024年1月22日(月)から放送されるドラマ「先生さようなら」はチェックしましたか? 美術教師と女子高生の恋愛を描いたラブストーリーです。原作は同名の漫画『先生さようなら』(八寿子/小学館)。本記事では、原作から本作の魅力を紹介します。

 主人公の弥生はガサツで子どもっぽい同級生の男子が苦手。16年間好きな人ができたこともなく、友達の恋バナについていけません。でも所属している美術部の顧問・田邑先生は同級生みたいにうるさくないし、先生なのにノリがよくて話しやすい。何とも言えない居心地のよさを感じます。2年生に進級すると、そんな田邑先生が自分のクラスの担任に。他の女子からも大人気だけど、何かと弥生のことを気にかけてくれる田邑先生。何度かピンチを救われているうちに、弥生は自分の恋心に気づきます。

 本作の魅力は、やはり田邑先生にあり。同級生の男子より落ち着いていて余裕があって大人。でも先生なのに話しやすくて、冗談も言ってくれる。しかも自分のことを何かと気にして、困った時はさりげなく手を差し伸べてくれる。その上イケメン! 高校生の時にこんな先生がいたら、好きにならないわけがありません。

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 そんな関わった女子生徒みんなに恋されそうな田邑先生ですが、弥生との関係は特別です。偶然見つけてしまったスケッチブックをきっかけに、先生の心の深い部分に触れることになる弥生。実は先生は過去のとある出来事が忘れられず、前に進めないまま。というか前に進もうと思ってすらいません。そんな過去に閉じこもった先生をどうにかしたい、心の支えになりたい、なんとか自分を見てほしい。弥生はどんどん深い思いを募らせます。

 ふたりの年の差は10歳。作中何度も出てくる「何事も変わらず続いていくほうが奇跡」という言葉も、未来に希望を見出す弥生と辛い経験を経て大人になってしまった先生とでは違った捉え方をします。しかし先生の人生もまだまだこれから。弥生の若さゆえの勢いと純粋さが、やがて先生の心を溶かしていくのです。

 もちろん現実的に考えたら先生と生徒の恋愛が問題視されるのは事実。しかし人と人が惹かれ合うのに年齢や立場は関係ない。お互いがお互いにとってなくてはならない存在になっていくふたりを見ていると、そんな当たり前のことを感じるのでした。

 ちなみにドラマの原作には本作と同じく八寿子氏が描く『ハイライト』も含まれます。『ハイライト』は田邑先生の高校時代の恋愛が描かれた一冊。どちらも一冊で完結、かなり読みやすいので、本作を読み終わったらそちらもぜひ手に取ってみてください。

文=原智香

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