日本の給与が上がらない理由って何? 投票したい候補者がいない場合はどうする? 明るい未来を自分で選ぶための「政治の知識」が身につく一冊

文芸・カルチャー

PR公開日:2024/3/15

選挙、誰に入れる? ちょっとでも良い未来を「選ぶ」ために知っておきたいこと
選挙、誰に入れる? ちょっとでも良い未来を「選ぶ」ために知っておきたいこと』(Gakken)

 止まらない物価高に上がらない給料。それに加えてステルス増税、さらには老後の年金問題、子育て支援の不足など、生活や将来への不安が尽きない令和の世。この不安をどうにかするために私たちにできることは、地道に貯金や節約をしたり、家族や周囲の人に協力を求めたりすることだけではありません。「主権者として、選挙で政治に参加すること」が、明るい未来をつくるために重要なのです。しかし、いざ投票するとなると「誰に・どの政党に入れるべきかわからない」と悩む方は少なくないのではないでしょうか。

 今改めて「政治」に真剣に向き合いたいあなたにぴったりな本があります。東京大学の宇野重規教授が監修した『選挙、誰に入れる? ちょっとでも良い未来を「選ぶ」ために知っておきたいこと』(Gakken)です。

 本書は、大人も子どもも楽しく学べる「新時代の教養」シリーズの一冊。誰にとってもわかりやすい言葉で政治にかかわるさまざまなテーマを解説しているので、「政治=難しい」というイメージがある方にこそおすすめです。

advertisement

政治についてのありとあらゆるテーマを網羅

選挙、誰に入れる?

 第0章では「選挙に行くのは何のため?」という根本的な部分の解説からスタートします。その後の第1章の「暮らし」では「税」や「教育費」など、第2章「経済と働き方」では「給与」「仕事と子育て」「男女格差」などのほか、第3章「環境問題」、第4章「多様性と人権」にわたって、未来が左右され得る政治テーマをほとんど網羅。どのページもかわいらしいイラスト付きなので、難しく思えるテーマも見るだけで理解が深まります。

選挙、誰に入れる?

選挙、誰に入れる?

 例えば、政府が掲げている「新しい資本主義」の方針の一つに継続的な賃上げがあります。「でも実際、私の給料上がっていないしなぁ…。そもそも日本の給料ってそんなに低いの?」と気になった時は、「給与」のページをチェック。世界各国のデータや世界経済の状況から見た日本の現状はもちろん、政治に求められる対策についても客観的に調べることができます。

「自分で投票先を選ぶ力」が身につく

 政治的なテーマの解説だけでなく、「誰に・どの政党に入れるべきかわからない」「なんとなく投票している」といった人に向けて、自分で選ぶための考え方をフォローしているところも本書のポイント。

選挙、誰に入れる?

 例えば、「どうやって候補者を比べる?」という問いには、「気になる争点について政策を比べよう」と答えており、本書でその争点について調べられる仕組みになっています。

選挙、誰に入れる?

 また、調べても「投票したい候補者がいない場合はどうすればいいの?」という人には、「投票は『ベスト』を選ぶことではない」という考え方もあることを教えてくれています。

・さまざまな観点で、よりマシなほうを選択する姿勢が重要
「若者目線で政治をしてほしいから若者に入れる」「女性議員が少ないから女性に入れる」といった、政策に直接関係ない観点で投票してもいいのです
・特定の政党を批判する意味で、違う政党に投票するいわゆる『批判票』という考え方もあります

 こんなアドバイスを読めば、悩んだ時にも自分が納得する投票先を選択できるような気がしませんか? 本書を一冊通して読めば、主体的に政治に参加するための知識と自信が身につくはず。将来や今に不安がある人こそ、ぜひ未来を「選ぶ」ための学び直しをしてみてください。

文=三浦小枝

あわせて読みたい