その笛はジンの金属器ではないの? 千夜一夜物語をモチーフとした冒険活劇

コミック

2013/4/22

マギ 〈1〉

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:コミック 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:大高忍 価格:432円

※最新の価格はストアでご確認ください。

マギは『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』をモチーフとした冒険活劇です。主人公の名前はアラジンと、「アラジンと魔法のランプ」から採られています。小学館創業90周年記念企画として、3月までTVアニメが放映されていました。続編も制作されるようです。

アラジンは「旅人」を名乗る、謎の少年です。アラジンは、笛の中に入っている巨人「ウーゴくん」とともに「ジンの金属器」を探して旅をしていると、自らのことを語ります。ところが周囲は、アラジンの持つ笛こそがジンの金属器で、ウーゴくんは金属器に封じられている精霊ジンであるとみなします。しかしアラジンはそれを否定します。この認識ギャップが何から生まれたものなのか、1巻だけ読んだ段階では謎だらけです。

第1夜の回想シーンで、巨人に対し「僕の友だちになってよ!!」という願い事をするアラジン。望めば富も名声も永遠の命さえも手に入るというのに。そしてその回想シーンの風景は、どう見てもお宝が眠る謎の遺跡群「迷宮」のように見えます。しかし、後に出会うアリババから「その笛は迷宮で拾ったのか?」と尋ねられ、アラジンは「迷宮ではなく”ずっと閉じ込められていた部屋”から出た時に拾ったもの」だと答えます。アリババとともに迷宮に入るときに見た黒い空と赤い地面を、「なんだかなつかしいような景色」だと語ります。伏線だらけです。

さまざまな謎が今後どのように解き明かされ、貼られた伏線がどのように回収されていくか、続きがとても楽しみです。ただ、基本的には謎は謎のまま置いておいて、アラジンが巻き込まれる事件をドタバタ喜劇を演じながらクリアしていく様を、ノリと勢いで楽しむ作品だと思います。まさに冒険活劇。


「アラジンと魔法のランプ」がモチーフ

巨人に「僕の友だちになってよ!!」と願うアラジン

「ウーゴくん」に頭がない理由が語られるが、この時点では意味がわかりません

アラジンが迷宮を「なつかしい」というのも何かの伏線でしょう

思わず脳内に「おや? スライムたちのようすが…」というフレーズが思い浮かびました