存在の奥底まで届く悲しみは人々を深く癒やす

小説・エッセイ

2011/8/26

息子はひきこもりで家庭内暴力、妻は不特定多数の男と不倫をくり返し、自分もとうとうリストラの憂き目に会い、家族はバラバラ。 「死んじゃってもいいかなあ、もう」 そんなつぶやきももれる夕刻に、もうなんの希望もなくなったまま投げやりな絶望感に沈みながら駅のロータリーにあてもなくたたずんでいたとき、その真っ赤なワゴンは背後か... 続きを読む