友達以上恋人未満、作り物だらけの世界で見つけたリアル
更新日:2011/12/20
友達以上恋人未満な関係って皆さんどう思います?
生田ははっきり言ってごめんだね。
なんか擦れそうっていうか、女として乾いた感じになりそうで嫌。
減るもんじゃないとか言う人いるけどさ、生田は減ると思います。
何が減るかって言うとなんかピュアさみたいなものが。
今、「お前がピュアとか言うな」ってこれ読みながら笑った人、後でどうなるか覚えてろ(笑)
まぁ友達以上恋人未満って言ってもいろんな形があるよね。どちらかに恋人がいて、泣く泣く2番目の女でって場合もあれば、お互い踏み切れずになんとなくずるずると…みたいなのもある。
今回私が読んだストーリーは、友達以上恋人未満な2人が主人公なんだけど、あげた2つの形とはまた違うパターン。2人共別に思いを寄せる人がいて、お互いに恋愛感情は全く抱いてないんだけど、身体の関係はある、という形。
よくある友達以上恋人未満な関係の話って、なんか重かったり切なかったり、ちょっと暗めの話が多いじゃない? でもこの2人の関係はなんとも爽やかでどろどろ感がまったくないのが魅力です。お互いに協力し合って、本命の好きな相手に急接近することができるのだけれども想像と現実は全く別物なわけで…。
現実とはなんとも残酷だなぁと感じさせてくれる作品だと思います。けどそういう浮き沈みがあるから人生は面白いんだと思うけどね。現実が想像と同じだったら途端につまらなくなっちゃう。現実を突きつけられた後に主人公が言う「世界って大きな詐欺みたい」というセリフがとても印象的です。
作品にはこの2人がその後どうなったのかは描かれていませんが、2人でリアルを見た後に、お互いの関係性ももう少しリアルに見れるようになったのではないかなと思いました。
まぁ生田としては互いの存在の大きさにもっと早く気づけよって思っちゃうんだけどね(笑)
恋愛小説を読みたいけど重たいのは嫌、甘すぎるのも嫌って方におすすめです。
生田の印象に残ったセリフ
2人の体格差と関係性が垣間見られるシーン
想像ではどんなに意気込んでいても、現実を突きつけられると落ち込むものです