男の人は“見ちゃらめえぇっ!!” 女の生態がセキララに描かれた、ガールズトーク感満載の短編集

2011/2/11

ソレしながら好きって言える?

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 太田出版
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:安彦麻理絵 価格:500円

※最新の価格はストアでご確認ください。

あの、唐突になんですが…「え!? 〈ソレ〉ってなんのこと?」ってなりませんでしたか? このタイトル見て。

私ってば「一体、ナニをしながら…?」って考え始めたらもう気になっちゃって気になっちゃって。ようはその真相をさぐるべく、ジャケ買いならぬタイトル買いを決行したわけなんですけど(笑)、読み始めてみたらばこれがまあ興奮するのなんの…!!!

内容はズバリ女性のセックスにまつわるお話です。

でもね、実はそんなにエロくないの(笑)。じゃあお前なににそんなにエキサイトしてたんだってハナシなんですけど──

セックスという行為そのものに関しても気持ちの上でも、どれもこれもあまりにリアルでピンとくることばかりなもんだから、「あ~~~!!! もうそれ超わかるっっ(頭ブンブン!)」とか「いるいる! そういう男いるー(机バンバン!)」てな感じについイチイチ反応せずにいられなくなって…ひとりなのにまるで気のおけない女友達とあけっぴろげなガールズトーク展開してるみたいに、すごく盛り上がっちゃったんですヨ(照)。

処女を捨てる話もあれば、シングルマザーの話もある。モテ女もいれば非モテもいて…と、全17編17とおりのさまざまな境遇の女性が登場するんだけど、ふしぎと「それはちょっと共感できんなー、わからんなー」っていうのはないんですよ。経験したことがない話でも「なるほど、そうかもねー」って相づちうっちゃう。

その根底に流れているものは何かといったら、実は女ならではの“やるせなさ”みたいな、決してハッピーとは言いきれないもののような気もするんだけど、それでも読み終わると「やっぱ女っていいよね」ってしみじみ思わされる。

男性目線の性描写に飽き飽きしてるすべての女性に、心からおすすめします!

目次ページ。全17話を収録。好きなタイトルをクリックすれば、即座にそのお話に飛ぶことができます

各話のタイトルと扉絵も意味深でステキ。こういった色っぽいマンガも躊躇せず買えちゃうのはやっぱり電子書籍の強み。ちなみに『ソレしながら、好きって言える?』は作品集全体のタイトルだったらしく、謎は解明されませんでした…(笑)

彼氏の浮気相手から病気をうつされた挙げ句にふられた女の話「失恋した夜」の冒頭コマ。女の“生態”を端的に表した傑作短編。ほか「知ってほしいの。」や「『すき』の理由」等も同様にすばらしい

鏡にうつされた自分の“セックス姿”に自己嫌悪に陥る千冬(「鏡の中のあなたとわたし」)。セックスが自分に似合うかどうか──あなたは考えたことあります?

8話目に収録されている「声」は、自分が“ブス声”だったことに気づき悶絶する“アタシ”の話。この発想って女ならではじゃないのかな? (C)安彦麻理絵/太田出版