【今秋アニメ】美人主任の秘密は…酔うと可愛くなること! 優しさ溢れる、ラブラブ夫婦のカクテルコメディ【カクテル作ってみた】

アニメ・マンガ

2017/9/21

『お酒は夫婦になってから』(クリスタルな洋介/小学館)

 何かを頑張った時や嫌なことがあった時、みんなでわいわいしたい時……大人の楽しみの1つとして、「お酒」が活用されることが多い。お酒を飲むと、気分が高揚してキャラが変わったり、人が恋しくなったり、普段は言えないような本音を言えてしまったり、それ故に大きな失敗をしてしまったり、そこでは様々なことが起こる。

 そんなふうに酔い方も程度も人それぞれだからこそ、意外な一面を見るきっかけになったりもする。『お酒は夫婦になってから』(クリスタルな洋介/小学館)の主人公・水沢千里もまた、お酒で豹変してしまうタイプの1人だ。本作品は、現在6巻まで刊行されており、9月末には7巻も発売される予定。また、2017年の秋アニメとして10月からTVアニメが放送されることも決まっている、今大人気のカクテルコメディコミックだ。

 千里は、普段は仕事ができる優秀な、寡黙な美人主任として会社で頼られる存在。真面目で面倒見もいい彼女は、常に完璧な存在だ。しかし、外では絶対にお酒を飲まない。周囲には飲めないと思われているが、実は彼女、お酒を飲むとふにゃっととても可愛くなってしまうのだ。そんな千里が唯一お酒を飲めるのは、家で夫の壮良にカクテルを作ってもらった時だけ。普段は鉄壁を崩さない彼女だが、夫の作る美味しいカクテルには勝てない。毎晩のように、彼のカクテルで「しふくぅぅぅぅぅぅ」とうっとり蕩けてしまうのだ。そんな千里の可愛いギャップに、見ているこちらの頬も思わず緩む。

 本作は、千里がひたすら可愛いのはもちろんだが、それだけではない。作中に登場するカクテルの作り方も書かれていて、実際にそのカクテルを作って楽しむこともできるのだ。そこで、各カクテルにまつわるエピソードとともに、実際にいくつか作って紹介したいと思う。

■第4話「ミモザ」

 1つめは、「ミモザ」。フランス人の友人・ヴァネッサに結婚祝いとしてもらったシャンパンを使って作ってもらったカクテルだ。普段は壮良が勝手に作ることが多いが、この日はヴァネッサの「甘えていいのよ」という言葉に後押しされたのか、照れながらも「これで、お酒作って…」と千里からお願い。珍しいねと言いながらもそれに穏やかに答える壮良との関係に、思わずほっこりする。

 作り方は、オレンジジュースとシャンパン、もしくはスパークリングワインを同量グラスに注ぎ、軽くステアするだけ。今回は、安く入手できるスパークリングワインで作った。オレンジジュースの甘酸っぱさと、ワインのほのかな苦みが合わさり、まさに大人のオレンジジュース。少ない材料で簡単に作れるのが嬉しい。

■第7話「マンゴーフローズン」

 2つめは、「マンゴーフローズン」。これは、壮良が千里と出会い、初めて千里のために作った2人の思い出のカクテル。お酒を飲んだことがなかった彼女を虜にした、甘くて飲みやすい、壮良の優しさが表れている一杯だ。

 マンゴージュレとパインジュースをミキサーにかけて製氷皿で凍らせたアイスキューブとウォッカをミキサーにかけ、冷やしたグラスに注げば完成。マンゴーの濃厚さとパインの爽やかさを邪魔しないウォッカを使うことで、口当たりがよく、お酒が苦手な人でも美味しく飲める。

■第17話「梨のカクテル」

 最後は、「梨のカクテル」。実家から送られてきた梨を使って作ったカクテル。普段は壮良に家事を任せっぱなしの千里だが、母親に心配され、自分でも梨くらい剥けるハズと挑戦した。しかしあえなく失敗し、その後帰宅した壮良がその小間切れになった梨をミキサーにかけ、カクテルへと昇華させた。小間切れにしてくれたちーちゃん(千里)のおかげだね、と優しく笑いかける壮良に、思わずキュンとしてしまう。

 グラスに氷、ジン、ソーダ、皮を剥いた梨をミキサーにかけてこした果汁を入れ、シロップを加えてステアすれば完成。梨のスッと通る爽やかさと瑞々しい甘さにジンの香りが合わさり、青臭さを一切感じさせないカクテルに仕上がっていた。

 この『お酒は夫婦になってから』を読んでいると、カクテルを通して2人の間にある深い愛情を感じ、お酒っていいな、と自分も誰かに作ってあげたくなる。そして自分でも飲みたくなる。飲みすぎて泥酔し、失敗するのはよくないが、お酒を楽しむ中で生まれる繋がりや物語も、決して悪くはない。

調理・文=月乃雫