真面目はソンする? なぜ女性は“軟派なオトコ”に惹かれるのか

恋愛・結婚

公開日:2017/9/28


 「自分に信念を持ち、身持ちも固く、浮気もせず、真面目ひとすじに生きてきたのに、まったくモテないのはなぜだ!?」そう嘆く硬派な男性諸氏も多いことだろう。「女好きで浮気三昧で、信念も何も持っていないし、言っていることもやっていることもコロコロ変わるのに、なんでアイツは女にモテるんだ!?」そう思う瞬間も、たびたび訪れていることだろう。なぜ、女性は軟派な男に惹かれるのか。そのあたりのことを今日は語ってみたいと思う。

■思考が柔軟な軟派男。結果的に女性の心にマッチする

 「女心と秋の空」とことわざにもあるように、女性は思考をコロコロと変える生き物である。しかして硬派な男は、こうした変化についていけない傾向にある。

会社で気になる女子が「フレンチ食べたい」って言っていた。
 ↓
サプライズを兼ねてこっそりフレンチを予約。
 ↓
「今ダイエット中だから、カロリーが多い料理は食べたくない」と言われて玉砕

advertisement

このようにブレることを知らずに貫いてしまったルートが、硬派男のたどる悲劇のひとつだったりするわけだが、軟派な男性の場合はこうはならない。

会社で気になる女子が「フレンチ食べたい」って言っていた。
 ↓
とにかく“何かしらを食べたがっていた”わけだから、メシには誘おう
 ↓
何が食べたいか当日改めてお伺いしたところ「ダイエット中だから……美味しいお蕎麦がいいなぁ♡」と言われて蕎麦屋へ。その後、フラグが立って一夜を過ごす…

 と、こうなるのである。

 「おまえがフレンチを食べたいって言ったんじゃねぇか!? だったら最初から言うなよ!?」なんて怒りたくなる気持ちもわからないではない。しかし、女子にしてみれば、そのときは正真正銘「フレンチ」の気分だっただけで、誘われて出かけたときには違う気分になっているだけ。その言葉を一方からしかとらえられなかった男側に、非があるのだ。

■モテるのは“ダイヤモンド男”より“ヒスイ男子”

 柔軟な思考を持たない男は“脆い”というのも、女性が共通して抱いている懸念だったりする。

 ダイヤとヒスイという宝石を例にとってみよう。世界一硬度が高いダイヤと、水晶より硬度が低いヒスイ。しかし割れやすさという点からみると、圧倒的にダイヤのほうが弱い。その硬さがアダとなり、金づちひとつの衝撃で割れてしまうダイヤに比べ、ヒスイには靭性(柔軟性)があり、ちょっとやそっとの衝撃では軽く傷が付く程度で終わるのだ。

 これと同じことが、人間にも言える。マジメで一生懸命ピュアな男ほど、つまずいたときの落差が激しい。筋も芯もなく濁っていても、考え方を柔軟に変えられる男のほうが、のらりくらりと攻撃を交わしながら、気づいたときには上層部に名を連ねていたり、絶世の美女を手にしていたりする。

 人生は、仕事は、恋愛は、「黒か白か」で決められるものではないわけで、「じゃぁもぉ、グレーで!! 流れにのって後から白か黒か決めます!」などと調子よくやれちゃう男のほうが、女性からは頼もしく見えるのだ。

 また、思考に柔軟性を持たない男性に共通する思考のひとつに、「こうあるべき!」「こうするべき!」という、無意味な思い込みがある。とくに、「結婚したら女性は家に入るべき」「なにかと男を立てるべき」というような、それなに?江戸時代の規則?と、一笑に付したくなるような思い込みを持っている確率が高い。

 同様に、頭が固い男性ほど、女性が間違ったことを言ったり行動したりしたときに、正義感と正論を振りかざして諭そうとする。これもまた非モテの一因になるのである。

■「柔軟な思考」が女性を惹きつける

 そもそも女性は「自分を否定する人間」=「敵」という意識が強い。だから、例え間違ったことを言っていても、

「うん、そういう考え方もあるかもしれないね」
「そうか、君は今、そう思っているんだね」

 と、否定も肯定もせず、彼女が、彼女自身にとって都合の良い解釈で受け取れるような、柔軟なセリフひとつで片付ければいいだけなのだ。

 女性は、単純に軟派な男が好きなわけではない。軟派男の柔軟な思考に対し“一緒に過ごす上での利便性”を見出しているのである。

 「なんか俺、モテねぇなぁ……」と思うのであれば、自分自身の思考を見直し、柔軟な方向にシフトさせてみたらいかがだろうか。

文=citrus フリーランスライター わぐりめぐみ