お弁当作りの時間を大幅カット! 晩ご飯と一緒に作っちゃうお弁当の本【作ってみた!】

食・料理

2017/10/16

『いっしょに作るから朝がラク 今日の晩ごはんと明日のおべんとう』(山脇りこ/家の光協会)

 毎日早起きしてお弁当を作るというのは、料理が好きでも大変なこと。ましてや本当は料理なんてしたくない、という人にとっては、苦行もいいところなはずだ。それでもやっぱり作ってしまうのは、ちゃんとしたものを食べてほしいから。

 そんな愛ゆえの負担を抱えている人には、『いっしょに作るから朝がラク 今日の晩ごはんと明日のおべんとう』(山脇りこ/家の光協会)というレシピ本をオススメしたい。本書は、晩ご飯に作ったおかずをうまく再利用することで、お弁当作りをぐっと楽にしてしまおうという本だ。ハンバーグやから揚げなどの人気メニューをアレンジし、違う料理としてお弁当に使う技は、覚えておいて損はないはず。そこで、実際に作ってアレンジ弁当を試してみた。

■晩ご飯は、「鶏のから揚げ」(P.18)

 まずは、基本となる「鶏のから揚げ」。鶏もも肉に酢、酒、塩をもみ込んでしばらく置き、片栗粉をまぶして揚げれば完成。シンプルな味付けにしていることで、アレンジメニューの際に下味が邪魔をしない。もちろん、そのまま食べても美味しい。

■アレンジ弁当1:「甘辛から揚げ弁当」(P.19)

 続いて、お弁当へのアレンジその1「甘辛から揚げ弁当」。醤油、酒、粉末黒砂糖、酢、水を鍋に入れて煮立たせ、から揚げを加えて絡める。仕上げに白いりごまをふれば完成。あとは、シソとマヨネーズで和えたパスタ「青じそスパゲッティ」、あおさを加えて焼いた「あおさ入り卵焼き」を作るのみ。

 甘辛くしっかりとした味のから揚げは、ご飯のおかずにぴったり。青じそやあおさなど、香りの爽やかなものが加わることで、バランスよく仕上がっていた。

■アレンジ弁当2:「から揚げ親子丼弁当」(P.20)

 お次は、アレンジ弁当その2「から揚げ親子丼弁当」。鍋にから揚げ、玉ねぎ、めんつゆを入れて煮立たせ、火を弱めて卵と牛乳を混ぜたものを回しかける。卵が固まったら、お弁当箱にご飯を敷き詰め、その上にかける。お弁当用なので、卵は必ず完全に火を通す。

 から揚げの衣がめんつゆを吸い、また、衣の油が味に深みを加えている。めんつゆのみの簡単な味付けとは思えない美味しさだ。

■【オリジナル】アレンジ弁当3:「から揚げチャーハン弁当」

 せっかくなので、筆者もアレンジ弁当メニューにチャレンジしてみた。作ったのは、「から揚げチャーハン弁当」。フライパンに油を引き、刻んだから揚げ、「あおさ入り卵焼き」の切れ端を崩しながら炒め、ご飯を加えて梅、塩胡椒で味付けすれば完成。おかずは、きゅうりを塩昆布で和えたものとポテトサラダ。

 卵焼きは1日置くとどうしても味が落ちてしまうが、炒めて混ぜ込むことで美味しく食べることができる。また、から揚げに梅を合わせることで、ボリュームがありながらもしつこくない味になる。「甘辛から揚げ弁当」の翌日に、ぜひとも作ってみてほしい。

 この『いっしょに作るから朝がラク 今日の晩ごはんと明日のおべんとう』には、他にも焼き魚や肉じゃがなど、様々な定番メニューをアレンジしたお弁当が掲載されている。また、その他にも、晩ご飯用に多めに作って残りをストックすることで朝は詰め込むだけという「作りおき」レシピも満載。

 効率よく作ることは、決して手抜きではない。賢く時短することで、「早起きしてのお弁当作り」という苦痛は減り、より愛のこもったお弁当になる。この本には、みんなが幸せになるコツがぎゅっと詰め込まれているのだ。

調理・文=月乃雫