糖質制限は本当にキツいの!? 「自宅でできるライザップ」を10日間やってみた!

健康・美容

更新日:2017/11/15

 ライザップと聞いただけで、「あの有名なメロディー」が頭の中に流れる人も多いだろう。ぽっちゃりとしていたタレント達が大変身を遂げるテレビCMは、非常にインパクトが強い。そんなCMを観て、「自分もやってみようかな」と、ほんの少しだけでも思ったことのある人は少なくないのではないだろうか。私もその中のひとりである。しかし、ストイックに通い詰めてやり切る覚悟や金銭的な投資は決して容易なものではない。そんな最新のダイエットに対して躊躇する全ての人々に朗報だ。『書くだけでやせる!健康になる!ライザップダイエットダイアリー90Days』(RIZAP株式会社/日本文芸社)が出版された。ライザップ生活が自宅でできる本書を、10日間の体験記録を交えながらご紹介していきたい。

 このダイアリーは単に体重や食事をレコーディングするだけではなく、ライザップ式のメソッドでダイエットをサポートしながら、ゴールへと導く。本書には、朝晩の体重や体脂肪率、食事内容と糖質摂取量(朝食・昼食・間食・夕食・お酒)、食事バランスチェックを記入する項目が用意されている。さらには、睡眠時間、体調等のチェック、トレーニング内容を記録する欄まで用意されていて、自分の体としっかりと向き合う仕掛けが盛りだくさんだ。

 さらに、ダイエットの成功実績を積んだライザップの指導法が分かりやすくまとめてあり、これを参考にしながら毎日の記録を付けていく。ダイエットは、いわば自己管理の積み上げだ。実績のあるライザップのダイエット法と自らの記録の積み上げが、毎日の地道な自己管理を力強くサポートしてくれる仕様になっている。

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 何度もダイエットに挫折する人の特徴として、「継続できない」ことや「そのダイエット法を信じ切ることができない」ことがしばしば挙げられる。このダイアリーはそんな問題を解決してくれるに違いない。ということで、早速10日間の体験を始めてみる。

■現実から目をそらさない! まずは普段の食生活を直視してみる

 まずは体験前の状況。私は太りやすい体質で、スポーツをやめてからは特に、少し気を抜いたらすぐに太り始めてしまっていた。その度に過度に食事量を減らしたりもしたが、苦しいだけで効果があまり見られなかった。それに加えて麺類とお米、特に中華料理が大好物だ。『ライザップダイエットダイアリー90Days』を始める前日、正直に言うと、私は翌日から麺類とご飯類が食べられなくなることを憂い、とても寂しく思った。糖質制限がシビアなのがライザップの特色だからだ。

 そんな開始前日の私の食事がこちら。

昼食 肉ごぼう天うどん大盛(糖質約90グラム)

夕食 酢豚&八宝菜定食・ご飯大盛・水餃子・ビール1本(糖質約170グラム)

朝食はなしで、晩酌 赤ワイン1/2本・チーズ・揚げせんべい(糖質約15グラム)だった。1日の糖質合計はなんと約275グラム。※糖質量は『ライザップ糖質量ハンドブック』を参考にした概算

 絵に描いたような20代独身男の外食生活だ。10日間の体験を終えた今でこそこの食生活を恐ろしく感じるようになったが、以前の私は野菜が足りていれば大丈夫くらいにしか思っていなかった。余談だが、うどんはあっさりとしていて健康的(なんなら痩せそう)だと本気で思っていた。

■まずは、自分が摂取している糖質量を把握することが大切

 本書によると、シェイプアップ期(ダイエットの初期)の一日の糖質量の目安は50グラムとのこと。それがどのくらいのものなのか、牛丼一杯の糖質量が約110.2グラムといわれると分かりやすいだろう。また、白米150グラム中の糖質量は55.2グラム、かけうどん一杯で63.1グラム…どうやら炭水化物は初めから諦めた方がよさそうだ。うどんはあっさりしているから太らないなんて幻想は完膚なきまでに粉砕された。炭水化物、即ち主食抜きの生活ではストレスが溜まったりしないのだろうか…初日の私はこの先の不安でいっぱいだった。

■慣れてきたら案外満足のいく食生活

 初日はやはり、何を食べたら良いのか分からず苦しかった。気持ちを切り替えて、久々に本格的な自炊を始めることにする。

 初めは炭水化物や糖類を「摂取できない」というところばかり見て苦しんでいたが、肉や魚は摂取してよい、というより摂取しなければならないのだ。ライザップの人気の秘訣である「リバウンドしない健康痩せ」のためには、たんぱく質は必須。炭水化物を減らすことにより満足感が低下したときは、ジューシーな牛カルビを焼いてサンチュで巻いたり、鶏肉にスパイスで味をつけてカレー風味を楽しんだりもした。そうやって日ごとに自分の胃袋の満足度と折り合いをつけるのが上手くなっていく感覚がまたおもしろい。

 食事の満足感を保ちながらも器用に糖質コントロールをしていく上で、同シリーズの本『ライザップ糖質量ハンドブック』(RIZAP株式会社/日本文芸社)は大変心強いパートナーとなった。さらに、このガイドブックには外食料理や市販食品が掲載されているページもあり、外食中心の人でも糖質オフ生活にトライできそうだ。

 糖質制限に慣れてきた5日目の食事がこちら。

朝食 ベーコンエッグ・鶏ささ身・トマト・ピーマン(糖質約10グラム)

夕食 水炊き鍋・ウイスキー70グラム(糖質約9グラム)

昼食は、海藻サラダ・ふ入りの味噌汁・サバの塩焼き・納豆(糖質約12グラム)。ヨーグルト(無糖)・ブルーベリー果実・コーヒー(糖質約12グラム)の間食をしたのにも関わらず、この日の糖質合計は約43グラムだった。※糖質量は『ライザップ糖質量ハンドブック』を参考にした概算

 以前は存在しなかった朝食と間食も食べているのに、糖質量は6分の1以下に。自炊中心でこのような食生活を10日間続けた私の体重は1.5キロ減少した。慣れてくると全く苦労をしている気分にはならないのに、それでも素直に減っていく体重に驚きを隠せなかった。まさにライザップメソッドというべきか、日ごとに効果が実感できてとても気分が良かった。また本格的に自炊をすることにより、生活にもメリハリが生まれ、健康にも自然と注意が向くようになった。

■毎日体重計に乗り、食事を記録することが大切

 忙しい日が続き、食生活が乱れることは誰にでも起こり得るものだ。私はこの体験を通して、いちばんやってはいけないのは現実から目を背け続けることだということを学んだ。糖質を上手く制限できた日、摂り過ぎた日、体重が減った日、増えてしまった日、全てを記録していくことはダイエットにおいて最も効果的でありそうだ。

 上手くいった日は成果を原動力にし、失敗した日は反省材料としながら、これからも『ライザップダイエットダイアリー90Days』を使って体を絞っていきたい。

文=K(稲)