『世界一受けたい授業』で話題沸騰‼ 番組中で紹介された、あのレシピ。 「えっ! 里芋だけで?」想像以上の美味しさにびっくり!

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公開日:2017/11/11

 誰もが、ご飯を食べて大人になり、ご飯を食べて毎日暮らしている。あなたにとっての「家庭の味」とはどんなものだろうか? 11月11日放送の『世界一受けたい授業』で紹介され、話題を呼んでいるレシピがある。

■3世代で料理研究家! 堀江家秘伝の「里いものとも和え」

2016年12月撮影

 番組内で、ゲストのブルゾンちえみさん、藤吉久美子さんらに、試食してもらって大好評だったのが三代続けて料理研究家という堀江家代々に愛されている料理「のたいも・里いものとも和え」。
 ゆでた里芋をつぶしたとろりとした甘い味噌味の衣で、さらに里いもをあえる。里いもを里いもで和える、まさに「とも和え」。故・堀江泰子先生のお母様のふるさと、宮崎の味だそう。


『里いものとも和え』
■材料(4人前)
・里いも 500g
・いり白ごま 大さじ2強
・砂糖 大さじ2
・みそ 大さじ2

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■作り方
(1)里いもをキレイに洗って、皮付きのままラップをして電子レンジ(600W)で約10分間加熱。あたたかいうちにペーパータオルで皮をむく。
(2)いり白ごまは飾り用に少し残してフードプロセッサーに入れて粉砕し、そこに砂糖・みそも加えて、なめらかになるまでフードプロセッサーにかける。
(3)里いもの1/3を(2)に入れてなめらかになるまでフードプロセッサーにかける。
(4)残りの里いもを1cm厚に切り、(3)と和える。
(5)器にもって、白ごまを振って完成

 フードプロセッサーがない場合は、すり鉢でねりまぜていっても作れる。堀江家のレシピは雑誌『主婦の友』でも度々紹介され、日本の家庭の味に少なからず影響を与えてきた。「おいしく・手早く」が永遠のテーマだ。

■家庭料理は時代を映す鏡、雑誌『主婦の友』に見る昭和という時代


 大正6年(1917年)、第一次世界大戦終了の年、雑誌『主婦の友』は創刊された。創刊号の表紙の女性は日本髪。当時はテレビもラジオもなく、新聞や雑誌は男性目線の記事ばかり。女学校に通うハイカラさんも急増していた当時「女性向けの情報誌」は時代のニーズだった。
 同誌では様々なジャンルの記事が紹介されてきたが、中でも料理は人気記事の1つ。その変遷を見ると、リアルに時代の様子を感じ取ることができる。

・今も昔もみんな大好き!カレー


 昭和7年/美しくしつらえたカレー料理「メリケン粉でどろどろにするとカレーの味を損ねます」というカレー粉で作るレシピ。固形ルーの登場はこの記事よりずっと後の昭和25年。

・冷蔵庫の普及によりサラダが日常食に


 昭和38年/ビタミンやカロチン、生野菜の美容効果を解説。一般家庭でサラダが作られるようになったのは高度成長期に入るころ。

・パン食ブーム。合わせるおかずは?


 昭和45年/パンにあわせるおかず「スープに限らずみそ汁だってOK」との記載が。昭和30年代から国を挙げて奨励され、急速にパン食が広がる。

・スイーツは手作りが基本!


 昭和43年/味はもちろん、見た目が重要! このころはまだオーブンはガスの上に乗せる形が主流で、どこの家庭にもあるものではなかった。

 これらの誌面は、『主婦の友』創刊の約100年前からの、日本の家庭の食卓の歴史をまとめた本『ニッポンの主婦 100年の食卓』(主婦の友社)に紹介されたページだ。主婦、そして食卓の歴史は激動の時代をくぐり抜けてきた。雑誌の紙面は歴史そのものだ。昔は冷蔵庫もなかった。戦時中は食材にも乏しく、雑草を使ったメニューも紹介された。今の時代の「普通」が決して普遍的な「普通」でないことに気づく。

 それと同時に、それぞれの時代背景の中で、工夫を凝らし、料理する主婦の家族への深い愛情を感じることができる。それはいつの時代も変わらないことだ。100年の食卓を振り返って、今私たちは何を感じることができるのか。そして、ここから先の100年の食卓がどう変わっていくのか。そんなことを思わせる貴重な資料が詰まった本だ。